『食用系少女』レビュー

そもそもSteamがこのゲームを配信停止にする必要なんてないだろ

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先日ニュースを見てて面白い記事があった。台湾の『食用系少女』ってゲームがSteamで配信を拒否されたらしい。理由はエロ要素が多すぎるから、だそうだ。

まあ別に珍しい話でもない。最近はどこのゲームもSteamに集まろうとしてるし、エロゲーもあればエロの擦り寄りみたいなのもある。Steamはアメリカの白人が仕切ってるプラットフォームだから、児童ポルノまがいのものは確実に潰される。

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で、その『食用系少女』について調べてみたら、どうやら想像してたのと違う……

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見た目はソフトエロっぽいけど、ゲーム自体は別にギャルゲーってわけじゃない……というか、エロゲーみたいなテキスト主体のゲームじゃなくて、ちゃんと操作できる部分がある。

はっきり言うと……これは「経営シミュレーション」がメインのゲームだ……だから余計に興味が湧いた。

でも開発が台湾の会社だから、公式サイトで大陸のIPをBanしてるし、Steamにも出せないからパッケージ版しか売ってない。遊びたくても遊び方がわからない……

ところが友人の協力でこのゲームを手に入れたので、早速プレイ開始。

設定はすごくシンプル。主人公が台湾のとある屋台街の顧問に雇われ、3ヶ月以内に屋台街が様々な評価を得られるように手助けする。それができなければ、屋台街は不動産業者に強制的に買い取られてしまう。

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経営シミュレーションとはいえ、システムは最大限に簡略化されている。屋台街の経営は3つの店舗に絞られていて、それぞれに女の子が対応する。魯肉飯のルル、タピオカミルクティーのマドカ、フライドチキンのヒカリ。やることはこの3店舗を経営して、評価基準をクリアし、十分な金を稼ぎ、3ヶ月間の3回の審査を乗り越えてエンディングを迎えるだけ。

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最初は簡単だろと思ってたけど、いざ触ってみると難易度は低くない……

  • 最初に3つの難易度がある。「普通」(小康)だと、遊び方を知らないと最初から火の車になる。
  • 各店舗には「人気」「コスト」「品質」の3つのステータスがあり、1日の収入は 人気 ×(品質 - コスト)で決まる。
  • 毎月特定の評価をクリアする必要がある。1ヶ月目はC評価、2ヶ月目はB評価、3ヶ月目はA評価。評価は具体的な人気値/品質値/利益に対応している。
  • 毎週家賃を徴収される。最初は50000で、後から人気値に連動して上がる。人気が高いほど家賃も高い。
  • 3店舗の中で利益が一番大きいのは魯肉飯の店。フライドチキンが次で、一番儲からないのがタピオカミルクティー。コストは激高、人気は激低で、最初は赤字。
  • 毎日の決算後にランダムイベントが発生する。女の子ごとに性格も違えば欠点も違う。ルルはゲームばかりして品質が下がり、マドカは毎日客と喧嘩して人気が下がり、ヒカリはよく不注意で金を落とす。どれも難易度を上げてくる。
  • その上、狂ったような小イベントが絶えない。突然の衛生検査、記者の取材、怪しい食材を買うかどうか、コンテストに出るかどうか……選択を間違えると金を失う。
  • ゲーム内にショップがあり、人気アップ、コストダウン、品質アップなどのアイテムを買える。女の子1人につき3つまで装備できるが、好感度が一定に達しないとスロットが解放されない。

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要するに、普通モードの1周目は「生き残り」がメインの攻略になる。

なぜなら毎月の要求を達成するのがマジで難しいから……

引き継いだ時点でタピオカ店は毎日赤字、店主は毎日客と喧嘩して人流が減り(減った方が赤字が少なくなる気もする)、魯肉飯店は稼ぎがしょぼくて店主は毎日ゲーム三昧で品質が下がり、フライドチキン店は収入は悪くないけど店主がよく勘定を間違えて余計な損失を出す……最初の週の家賃50000を払ったらもう一文無し。おまけに酔っぱらいの客だの野良猫だの衛生問題だの、あらゆることで金を要求される……

だからできることは審査基準ギリギリで「なんとか合格」するだけ。

個人的なおすすめは「魯肉飯の収入を上げる」こと。まずコストダウンと集客アップのアイテムを買って魯肉飯とフライドチキンに装備し、利益を確保。次の週までに家賃を払えるようにする。

次にタピオカの品質を上げて赤字を止め、そしたら……タピオカ店は諦めていい。諦めろ、あの店は割に合わなすぎる。赤字にならなきゃそれでいい。

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基本戦略は魯肉飯でガッツリ利益を出し、最高のアイテムは全部魯肉飯に回す。同時にルルの好感度を上げる。できればカンストまで。ルルの好感度イベントは彼女の稼ぎ能力を大幅に上げてくれる。フライドチキン店も開発していい、来金が早いから。タピオカは赤字にならなきゃOK。

各種イベント、たとえば「宣伝映像の撮影を依頼される」とかは投資してみるといい。特殊イベントが成功すると評価が上がって、S評価のチャンスもある。

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とにかく1周目で誰かを攻略するのは無理。3回の審査を耐え抜いてNormal Endに到達できれば御の字。

2周目はルルルート推奨。クリアするとルルの専用アイテムがもらえる。2周目でしか解放されない商品がショップで直接もらえたりして、特に「訓練速度アップ」のやつがあればルルの好感度を高速でカンストできる。そうすればショップのアイテムももっと解放される……

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要するにこのゲームは周回して色んなENDを回収し、ショップアイテムを増やして、最初は無理だった目標を楽に達成できるようにするゲーム。

個人的な難易度順は ルル < ヒカリ < マドカ。そう、タピオカのあの子。強力なアイテムなしじゃ攻略できない。

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ラスボスを倒すには「情報」ポイントを稼ぐ必要がある。攻略とは無関係で、こっちの方が難易度は高い。専用アイテムももっと必要だろうけど、不可能ではない。周回して稼げばいい……


とにかくこのゲームは昔遊んだ「北京浮生記」みたいな小規模ゲームに近い。厳密な経営シミュレーションではなく、小品レベル。特殊と言えば美女を出して特別感を出してるくらいで、本質はシンプルな小ゲームだ……

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しかも厳密に見ると問題も多い:

  • 主人公が3人のヒロインを手伝う設定なのに、3人とも「店長」には見えない。料理する服すら着てない。制服と私服を作る金がなかったのか。
  • 銀行や売買システムがない。株式や銀行利息のシステムを追加してほしい。稼いだ金が置いてあるだけで使い道がなく、投資して増やすこともできない。退屈に感じることが多い。
  • ランダムイベントの繰り返しが多すぎて、答えも全部同じ。慣れればまず金を取られない。
  • 挑戰性がない。1周目で強力なアイテムを取れば、2周目はアイテムのおかげでどんどん楽になる。もはや周回ゲー……
  • キャラは3D Emoteみたいな技術を使ってるけど、多くのキャラの動きが不自然。唯一自然なのは……ゲスト出演のサクラ……
  • 台湾製だから中国語が第一言語のはずなのに、中国語のキャラ台詞がめちゃくちゃ気まずい。日本語に切り替えたら……すごく自然に見えた。CVも日本語で、ルルは水瀬いのりが担当してるあたり良心。まあ音声は公式サイトでPatchを当てないとないけど。
  • 毎月の評価は自分で評価表と照らし合わせて計算するしかない。手軽な自己評価手段もなくて面倒だし、気も使う。いくつかのステータスは常に下がっていくから。

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もう一つ、このゲームは初心者に優しくない。遊び方を知らないと最初から火の車で、金が全く足りない。そんな時に限って「怪しい食材を使ってコストを下げて稼ぐか?」と誘惑してくる。プレイヤーは簡単に闇ルートに足を踏み入れて戻れなくなる。資金不足で衛生検査やら金のかかるイベントやらに直面して、手抜きできるところは手抜きし、悪者を貫くしかない……完全に「金のためなら節操も捨てる大資本家」になってしまう……

もちろん、アイテムの活用やサクラの特殊報酬イベントを知っていれば、堕ちる必要は全くない。ただ授業料を払うだけの話……

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色々言ったけど、このゲームはそこそこOK。伸びしろはまだまだある。制作陣にはもっと頑張って、早くSteamに参入してほしい……

あ、そういえばこのゲーム、どこにも「子供に不適切」な要素も「ソフトエロ」も感じなかったんだけど……なんでSteamで配信停止にされたんだ? NEKO PARAと比べたら健康すぎるだろ……

1周目でプレイヤーを「闇ルート」に誘導するからか?

そういえば今日、NEKO PARA VOL4もSteamに潰されたって聞いた。よくやった!

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