レビュー
文学青年にこんな言葉がある。「人生には一度、思い立ったらすぐ旅に出るべきだ。荷物を背負ってそのまま旅路につき、都会の喧騒から離れて心の平穏を求める」と。
実際、この言葉はなかなか理にかなっている。遠出しても、あれこれ計画やら考慮やらで本来の楽しみを失ってしまうことはよくある。だからこそ、何も気にせず一度旅に出るのは、確かに人のストレスを発散させてくれる。
でも残念ながら、俺は旅行が好きじゃない……
おっと、正しくは天朝を旅行中、と言うべきか。
まず実話から。ちょっと長い。
今はアダルトビデオなんて見ないけど、高校の頃は毎日見ていた。
見ているうちに色々考えるようになって、同じ趣味の連中と「どんな作品がいいか」を語り合うようにもなった。基準はもちろん、その作品がどれだけ刺激を与えてくれるかだ。俺はどちらかというと重めの趣味で、周りが女優の顔や胸やスタイルを追いかけているときに、俺は特殊なシチュエーションを求めていた。凌辱とか、黒人の兄ちゃんに輪姦されるとか、辺鄙な野外に放り出されてあれこれされるとか、路上でレイプされるとか、まあそんな感じのやつ。
でもそのうち、自分がすごくバカだということに気づいた。俺の好きなジャンルの作品はリアリティが低すぎるんだ。抵抗が足りなかったり、演技が完全に足りなかったりで、国产ドラマのレイプシーンでも見たほうがマシに思えてくる。見れば見るほど飽きる。なにせこれも撮影されたAVなわけで、リアルすぎたらそれは犯罪だ。色々考えた末、お姉さんに筆下ろししてもらうみたいな筋書きのやつを見るのが一番いいという結論に達した。あれならまだそんなに嘘くさくないだろ……
俺がAVを見始めたきっかけといえば、呉老二という人物を思い出さずにはいられない。
ずっと前から、いや、最近ずっと思っていることがある。
俺はなぜ彼女ができないのか、そしてなぜお見合いで毎回玉砕するのか。
考えに考えて、答えは一つしか出てこなかった。俺は女の子を口説くのが下手なのだ。
とことん掘り下げるなら、なぜ口説くのが下手なのか、どうすれば上手くなれるのか、そこまで突き詰める必要がある。
小学生の頃、家にVCDのプレーヤーが買われた。
そのプレーヤーの名前はもう覚えていないが、買ったときに海賊版のVCDが山ほどおまけで付いてきた。
父も「これを買えば家で大迫力の映画が見られる」という気持ちで買ったらしく、付いてきたディスクはどれもこれも『Mission Impossible』みたいな大層な映画ばかりで、俺たちはさっそくその大層な機械で半日ほど『Mission Impossible』を見ていた。
ところが途中で父も俺もこの映画を受け付けられなくなった。内容が悪いというより……とにかく面白くなかった。
それから長いことそのプレーヤーは埃をかぶったままで、見るものがなかった。
俺にはとてもホモなストレートの男友達がいる。
そいつは乙女向けやらBLやらのコンテンツを漁るのが趣味で、見終わった後には嬉々として俺に布教してきて、俺をホモにしようと隙あらば仕掛けてくる。
だが分かるだろ、もし世界に一人だけストレートが残るとしたら、それは絶対俺だ。だから俺はそいつの誘いを全部断って、送られてくる動画の罠も回避してきた。
ただ、二年前に俺がバカみたいに腐女子を追いかけていた時は、この小さいホモ野郎もなかなか頼りになると思った。腐男子として、腐女子のことを深く理解しているからな。
誰だってイキりたいものだが、目の前で他人にイキられるのは基本的に誰も好きじゃない。
「実力イキり」という言葉がある。ニュアンスとしては冷やかしに近いが、要はイキるに足る本钱さえあれば、いくらイキっても他人は文句を言えないということだ。
「実力」という言葉で、以前友人と料理の話をしたのを思い出した。
当時の俺はマジでアホで、「一流シェフなら、作る料理は全部派手でクソかっこいいものじゃなきゃダメだ」と思い込んでいた。友人はそうは思わないと言った。
まず断っておくが、ティンクル☆くるせいだは確かにギャルゲーだ(真顔)。
これまでギャルゲーは電子小説扱いされてきたし、システムで何とかして「これはゲームだ」と思わせようとしたメーカーもあったが、大抵は失敗に終わっている……
ティンクル☆くるせいだは、その俺の固定観念を初めて覆したゲームだ……
俺がこれまでに読んだ「爽文」は二作品だけだ。
一つは最後まで読んだ。Rice Wu の『我就是流氓』、そしてその完結編『我就是流氓:龙战星野』まで追いかけた。もう一つはこれもそこそこ有名な『坏蛋是怎样炼成的』だが、こちらは読み終えていない。
この二作品を、ACG 界隈で分かりやすい例えにするなら、前者は SAO、後者は Log horizon ってところだ。そして俺はどちらかと言えば爽快な方が好きなので、『我就是流氓』は読み切ったが、後者は途中で投げ出した。
かなり昔、俺も鬼畜動画の愛好家だった……
誤解しないでほしい。日本語の「鬼畜」のことじゃない。俺は普通の人間だし、変態ではない。言っているのは中国圏で意味が転じたほうの「鬼畜」、つまりあの抽筋みたいな動画のことだ。
2008年頃のACFUNは鬼畜作品で溢れていて、優れたものも少なくなかった。俺も見て笑っていた。その後、某日和の中語吹き替えが流行るにつれて、「ツッコミ系」のお笑い動画がどんどん出てくるようになって……
もちろん最初は俺も楽しんでいた。だが、やがて……そういう動画がネット全体を埋め尽くすようになった。
申し訳ないが、俺は無限に繰り返される内容にすぐ飽きるタイプだ。そういうものにも飽きた。むしろ退屈に感じ始めた。めちゃくちゃに弄くり回して真面目なところが一切ないものを嫌いになり、つまらないと思うようになった。今の国産漫才と同じだ。芯を失って、終わりのない軽口だけが残っている。
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