レビュー

『灰色的乐园』レビュー

『グリザイアの果実』には続きがある。2作あって、ひとつは『グリザイアの迷宮』、そして完結編の『グリザイアの楽園』だ。 『グリザイアの果実』はすでにテレビアニメ化されている。『迷宮』と『楽園』のアニメが今月12日に放送開始予定だから、ネタバレが嫌なら見ないほうがいい。

『花咲ワークスプリング!』レビュー

ゆずのサノバウィッチを遊んでいた頃、筆者は『花咲ワークスプリング!』という作品の存在を知った。SAGA PLANETSの新作である。このブランドの作品はなんと2本遊んでいて、初雪桜と如月金星だ。前者はなかなか良かったが、後者はかなりアレだった。特筆すべきは、初雪桜が良かったのは音楽とシナリオ構成の加点によるところが大きく、如月金星こそがこのブランドの平均値なのだということだ。 だから廃萌オーラ全開のこの作品を遊ぶかどうか、30秒ほど迷った。CV表に沢澤砂羽の名前を見つけて、そのまま飛び込んだ……。

『11月のアルカディア』レビュー

『11月のアルカディア』は3月の新作。今月は遊べるゲームなんてないだろーと思っていたところにOPを観てしまい、ミステリー&ストーリー重視っぽかったので体験版をやってみた。すると主人公にCVが付いているじゃないか。誰かは分からないけど、中村悠一っぽい声だ。 「エロゲーで勇気を出して主人公にCVを付ける作品は、シナリオが坑爹なことにはならない」という原則に従い、迷わずプレイ。 結果、期待を裏切らなかった。『紙の上の魔法使い』以来、完全に手放しで称賛できる作品である。
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『鯨神のティアスティラ』レビュー

最初は『鯨神のティアスティラ』をやるつもりはなかった。設定が退屈で、肩甲骨で考えても分かる通り、ヒロインにクジラの設定を適当に被せただけだろうと思ったからだ。ところが後日、暇に任せてOSTを聴いてみたところ、EDの「神様いつかこの想い」と「瑠璃色」が異常に良かった。 そして夜、暇で仕方なくCan’t help myself touching my body な気分の時に、このゲームを引っ張り出してきてプレイし始めた。 先に結論を言うと、このゲームは各方面がかなり良い。シナリオを除いては……

『ぼくの一人戦争』レビュー

我的一人战争(ぼくの一人戦争)はAB2の新作だ。この作品に惹かれた理由は単純で、シナリオライターと原画担当がそれぞれ『車輪の国、向日葵の少女』と『G線上の魔王』という二大傑作を手掛けた組み合わせだからだ。どちらのギャルゲーも結末はやや強引かなと思ったけど、中盤の光っている部分は間違いなく見どころで、高等人試験での各ヒロインの性格造形しかり、G線での心理対決の描写しかり、今でも結構影響を受けている。 だから『ぼくの一人戦争』が発表されたのを見たとき、胸の高鳴りを隠せなかった。新しい名場面の描写があるはずだと期待してしまった…… 残念ながら、そうはならなかった。 先に言っておくが、今日は慎重にこのゲームをディスらせてもらう。慎重に、というのは、このゲームの日本語が半分も理解できなかったからだ。話の流れと大体の意味はつかめたけど、細部や含みのある表現までは分からない。ただ、俺が十分に理解できた範囲で見ても、このゲームには欠点が山ほどある。俺に残ったのは、訳の分からなさと、果てしない失望だけだった。

『サノバウィッチ』レビュー

ゆず(柚子)のゲームはそんなに多くは遊んでいない。指折り数えてみても『天神乱漫』と『夏空カナタ』くらいで、あとはだいたい「ああ、柚子ね、あの顔見たことあるわ」で終わってしまう。それでも柚子には感謝しないといけない。『天神乱漫』は俺が最初に触れた18禁関連のゲームだ。遊んだのはPSP版だけど、それまでプレイしてきたのはEver17やMO2、MO4みたいな真・全年齢ものばかりだったから、初めて千歳佐奈のHSを脳内補完したときはちょっとドキドキしたのを覚えてる…… 咳咳、ちょっと話がそれた。実際、ゆずソフトのゲームにはそれなりに思い入れがあるんだが、ほとんど遊んでいない。理由の大半はあちこちで人にdisられて、「ゆずは廃萌だ」とか「抜きゲー化が進んでる」とか聞かされたからだ。実際、ゲームの設定を見てもその通りで、後のヴァンパイアしかり天色先生しかり、実用性の特徴がどんどん際立っていく。そして2014年末、『サノバウィッチ』という新作がバーンと飛び出してきた。ゲーム紹介なんて何も見てない、目に入ったのは「発情」の二文字だけだった…… さらにゲームのあらすじを見てみると……おいおい……これ、完全に節操を捨てたんじゃないか?ヒロインが定期的に発情して、それを男主がこっそり目撃して、そこから二人で展開していくストーリー…………ヤる以外に何があるんだよ? これは実用派の勝利、シナリオ派の号泣。俺としては設定をチラ見した時点で全然興味が湧かなかった。 ヒロインをヤるだけの設定かよ、脳内でいつでもミニ劇場を上演できるわ。どれもこれより精彩じゃん。わざわざゲームやる必要あんの? だが後に体験版をやってみると、全然そんなことはなく、発情はただの見せかけで、話の本体はなかなか良かった……もちろん、体験版の話だが。製品版をクリアした今なら、このゲームについていくつか真面目に語るべきことがあると思う。

『十六夜のフォルトゥーナ』レビュー

『十六夜のフォルトゥーナ』というゲーム、紹介文やら何やらを見ただけでは特にこれといった亮点は見当たらないのだが、成功した人士というのはいつもこう教えてくれる、亮点がないなら自分で亮点を探せばいいのだと…… たとえばゲームの企画の中に、俺は見慣れた名前を見つけた。八木沼悟志。 こいつは誰かって?そう、fripsideでピアノを弾きながらケツを振り、MVやライブでいつも「早くトイレに行きたいのを我慢してる」みたいな焦燥した表情を浮かべている八叔である。 まったく時代も変わったもので、音楽をやっている人間がGalgameの企画まで手がけるようになった。doubanで読んだGalgame制作フローの暴露解説によると、企画というのはゲームの基本剧情と概要を決めるもので、脚本家は企画の要求に従って、企画のルートに沿って脚本を書くものらしい。 つまりこのゲームの剧情は八木沼悟志が考えたということだ……音楽をやっている人間がどんな剧情を考え出すのか見てみたいという好奇心から、俺はこのゲームをプレイした…… もちろん、fripsideのMVの企画に彼が関わっていたかどうかまでは確認していないが……

『SPPL』レビュー

世間では、春は万物が蘇る季節であり、恋の季節でもあるという。 この万物が蘇る季節に、私は冬の間に積もった汚れた土を脱ぎ捨て、自分の洞窟から這い出た。長年暗闇の中で過ごしてきた両目をこすり、心を落ち着けて、もう一度外の世界をはっきりと見ようと願った。少なくとも、この春風の吹く季節には、私も流行に乗って、自分がやるべきことをすべきだろう。 空の陽光はとてもまぶしく、顔に当たる風には命の息吹が感じられた。目が慣れてくると、巨大な光の源が見えた。空の陽光のほかに、地上にも金色に輝くものがあった。それは一冊の本で、清潔な表紙には二行の文字だけがあった。一行は大きなタイトル:SPPL、その下にはサブタイトル:alice the magical conductor。それ以外の情報は一切なかった。

『fortissimo EXS//Akkord:nächsten Phase』レビュー

fortissimo EXS//Akkord:nächsten Phaseはla’crymaが開発したギャルゲー…… la’crymaの初期タイトルはプレイしたことある!正規版も持ってる!これ! ところがその後、このla’crymaという会社は何を思ったのか、中二臭が爆発するゲームを突然作り出し、その焼き直しで何年も食いつないでいる。 調べたらこの会社は馬戲団と関係があるらしい……さすが伝統を継承している…… まず全年齢版のfortissimo//Akkord:Bsusvier 次に2本のルートと最終ボス戦を追加したfortissimoEXA//Akkord:Bsusvier さらに前者をベースに18禁要素を加えたfortissimo EXS//Akkord:nächsten Phase 最近では人造科学魔法の設定を加えた、おそらく新規シナリオのPSV版Kadenz fermata//Akkord:fortissimo 次から次へと大穴が掘られていく。俺はゲームのOPにコロッと騙されやすい人間だと言ったはずだ。OPが気に入るのは妹に一目惚れするようなもので、fortissimoのあの爆裂OPを目の前にして、俺はこの大穴に飛び込んだ。
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『命运线上的φ』レビュー

潮風がそよぐ、ここは辺鄙な小さな島。 伊織さんは一人で島にやってきて、一人の少女に出会った。 「旦那さん、ここは普通の人が来る場所じゃありませんよ。それで、何のご用で……?」 伊織さんは手にした長刀をちらつかせた。刀は鞘に収まっているが、それでもどこか冷気を漂わせているように見える。 「まさか旦那さんは……刀客?」