Anbernic RG ARC-D を使ってみた

これが何台目の「レトロ携帯ゲーム機」なのかはもう覚えていないけど、このマシンは見た目が独特すぎてどうしても惹かれてしまった。

Anbernicは公式にこれを「格闘ゲーム機」、FTG向けだと謳っている。しかしこのパッドのレイアウトは明らかにSEGAのサターンパッドの丸パクリだ。つまり格闘ゲームだけでなく、SEGAのMDやサターンのゲームを遊ぶのにも向いているということになる。

もちろん理想はそうだが、現実はまた別の話だ。

この機体は発売時にずる賢く2バージョンに分けられた。シングルOS版のARC-Sと、デュアルOS版のARC-Dだ。こういう携帯ゲーム機の「LinuxとAndroidのデュアルOS」なんてのは大体が中途半端で無用の長物なんだが、よりによってこの機体はカラーリングで商業戦略をやってきた。みんなが好きなレトロカラーはデュアルOS版にしかなく、シングルOS版はひび割れしやすい「スケルトンブラック」と「スケルトンホワイト」だけ。しかもデュアルOS版はシングルOS版より少し高い。おかげで俺みたいなプレイヤーは、目当てのカラーリングのために一生使わないデュアルOS版を余計に金を出して買う羽目になった。

もちろん実際、このマシンの問題は俺が思っていたよりずっと多かった。

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『コイバナ恋愛』レビュー

Asa Projectの新作『コイバナ恋愛』に「地雷」のレッテルが貼られていると聞いて、正直マジかよと思った。

過去の顔芸ネタ満載の作品群と比べれば確かに下り坂だとは思うけど、どう考えても「地雷」とは違うだろ、と。

Asa Projectは昔から「政治的に正しくない」ゲームを作り続けてきたブランドで、とにかく「めちゃくちゃにやる」のが売りだ。男を強制的に女体化させたり、ホモエンドを平気でぶち込んだり、やりたい放題。このブランドのファン層なんてネタを楽しむ連中が中心で、Asa Projectのゲームにはある程度の予測と耐性があるはずなんだよ。そんな連中が彼らのネタでメンタルやられて「地雷」とか言うか? と言いたいわけ。

しかも俺の記憶では、2023年のAsa Project新作『コイバナ恋愛』って「青春群像劇」っぽい設定で、要は「男子と女子がわちゃわちゃ絡む」みたいな話だったはず。タイトルが全てを物語ってる。コイバナは「恋愛に関する話題」、コイバナ恋愛は「恋愛脳の大集合」って感じだろ。こんなんで「地雷」になりようがあるか? 男主角が「青春」の名の下に乱交・妻交換クラブでも作らない限り無理だろ。

だから興味本位でゲームを触ってみた。第一印象は「確かにこれはアカンわ」だったし、なんで「地雷」と言われるのかも分かった。でも本作の品質が低い原因はその「地雷」じゃなくて、別のところにある。

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Clockworkpi Devterm を使ってみた

Devterm は Clockworkpi のポータブルコンピュータで、そのデザインは史上初のパーソナルコンピュータ TRS-80 に由来する。もちろん1:1ではなく、縮小版だ。

具体的なスペックは公式サイトにも書いてあるので、自分で見てほしい。

ここでは私が買ったモデルの構成を簡単に挙げておく。A06コアの上位版で、実体はRK3399、4G RAMとBluetooth・無線対応が標準で、このデバイスで買える最高峰だ。

ちなみにこのデバイスのコアはDDR2-SODIMM 200 Pinsのインターフェースでモジュール式に挿し込まれている。つまり他の互換コアに自分で交換できるということだ。「Banana Pi」や「Orange Pi」のようなものに対応できるか公式に聞いたことがあるが、YesともNoとも言わず、公式デバイスのシステム互換性しか提供しない、という答えだった。要するに「動くかもしれないが、ドライバの問題は公式は関知しない」という意味だろう。

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これを買った理由もかなり衝動的で、持ち運べる文字入力デバイスが欲しかったのだ。できれば両手で持てるやつ。ミニWindowsノートでも実現できると言われるかもしれないが、あれはCooolじゃない。DevtermほどCooolなものはない。だから勢いでメルカリで1600元の未開封・最上位版を買ってしまった。

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『恋にはあまえが必要です』レビュー

ここ数年、「レトロ」ブームが来ている。人々は「古い」ものに郷愁を抱き、レトロ要素をまとったコンテンツが歴史の古紙束から次々と復活・生産されている。前世紀スタイルのキーボード、パソコン、携帯ゲーム機、その他もろもろのガラクタまで。たとえば最近 FiiO が「カセットプレイヤー」を出したが、値段は安くないし見た目もゴツい。それでも飛びつく人はいて、「レトロ」の代償がこれだけ高くても市場はそれなりに成立している。少なくともこの市場のおかげで、中身を変えずに外装だけ刷新した製品を出し続けるメーカーが食えているわけだ。そこで思い出すのが、同じく「レトロ」の匂いがプンプンするあの産業――「美少女恋愛シミュレーションゲーム」、通称ギャルゲーである。

歴史を少しでも知っている人なら分かるだろうが、最初期のギャルゲーは今の主流製品とは違っていた。最も有名な始祖とされるのが『ときめきメモリアル』シリーズだ。このゲームが『純愛手札』とも呼ばれていたのを覚えている。当時の海賊版CDの頃、俺はいつも『純愛手礼』と読み間違えていたっけ……まあそれはどうでもいい。大事なのは、『ときめきメモリアル』が「シミュレーション」「恋愛」「育成」にこだわった、極めて「マジメ」なゲームだったということだ。

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大怪獣ブロック Bluetooth イヤホン D36 の正直な感想

先日、愛否のPodcastを聴いていて印象に残った一文がある。

「雷軍の一番すごいところは、製品価格をとことん下げられるところだ。誰も彼には敵わない」

この文脈に沿って「価格を下げる」ことを基準にすれば、確かに雷軍はすごい。小米にせよ紅米にせよ、多くの価格を確かに叩き落としてきた。

でも本当の「すごい」って、高いものを安く売ることなのだろうか?むしろ逆ではないのか?

値打ちのないものを、とんでもなく高い値段で売りつける。そっちのほうがよっぽど「すごい」のではないだろうか。

後者の基準で言えば、「大怪獣ブロック Bluetooth イヤホン」はかなり「すごい」製品である。

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『遥か碧の花嫁に』レビュー

かつてこんな定番のネタがあった。Intelが新しい第11世代プロセッサi7-11700kを出したが、テストしてみると安い競合製品はおろか前世代にも劣るという、完全に逆ザヤの行為だった。名高いメディアGamers Nexusには「Waste of sand(砂の無駄)」と評価された。

そして俺も、Lump of Sugarが2023年に出した「新作」をプレイした後、似たような感想を抱いた。同時にタイトルの疑問も浮かんだ:

逆ザヤCPUを売るのは砂の無駄、じゃあ無意味なギャルゲーを作るのは何なんだ?

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2023年散財記録

2023年は自分にとってそれなりに大きな年で、しかも忙しかった。忙しさの代償として色々と弄り回したんだけど、感想文を書くのは面倒で、大抵は弄ってるうちにメルカリ行きになって、考えるともう書く気すら起きなかった。

忙しいと言ってもいいし、怠惰だと言ってもいい。自分でもこの手のものにさしたる見どころも書く必要性もないと思っている。とはいえもう年末だし、今年のことを来年に持ち越すのもなんだから、総括という形で、今年弄った中で触れる価値のあるものを振り返ってみよう。ついでに辛口評価と、おすすめランキングなんかも付けたりして。もちろんここに書くのは寸評だけで、画像は付けない。じっくり書く価値のあるものは別途詳評を書くつもりだ。

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『ましろ色シンフォニー REMAKE FHD SANA EDITION』レビュー

なんとなく覚えている。たぶん11年前の夜のことだ。当時の俺はまだ純粋な二次元の童貞だった。

アニメ『ましろ色シンフォニー』を最後まで追いかけて見ていた。当時アニメを追っていた大半の童貞オタクと同じように、赤毛の最後の泣き顔がすべての始まりだった。

そしてアニメの最後には、赤毛の攻略ルートが追加されたPSP版ゲームが発売されるという告知があった。当時の俺はPSPを持っていたが、日本語はあまり分からず、今の多くの人と同じように翻訳を待つしかなかった。

そうして待つこと2年。

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RG35xx と Miyoo Mini Plus:買ってよかった点と微妙な点

ここ数年、「オープンソース携帯ゲーム機」という言葉はほぼ本来の意味から外れてしまっている。

もともと「オープンソース携帯ゲーム機」とは、オープンソースのシステムが動くレトロ携帯ゲーム機を指していた。初期の小霸王 RG97 のように市販品にサードパーティ製システムを入れたものもあれば、後の Odroid Game シリーズのように最初からオープンな姿勢のものもあった。

ところが今「オープンソース携帯ゲーム機」と聞いて思い浮かぶのは何か。共通の金型、RK3566 の SoC、そしてごちゃ混ぜのエミュレータの数々。近年は Android 搭載が標準にすらなっている。

外観が権利侵害かどうかはさておき、その SoC 自体のオープンソースコミュニティへの態度が微妙なので、海外ではこうした製品を「Opensource Handheld」とは呼ばず、「Retro Handheld」、つまりレトロ携帯ゲーム機と呼んでいる。

レトロゲームを遊ぶための携帯ゲーム機、だからレトロ携帯ゲーム機。実に合理的だ。

今回取り上げるのは「クローズドソース携帯ゲーム機」と呼べる2台のレトロ携帯ゲーム機。ひとつは Anbernic の周兄弟こと RG35XX、もうひとつは周兄弟の宿敵 Miyoo の Miyoo Mini Plus だ。

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『サクラノ刻』レビュー

考えてみれば、『サクラノ詩』からもう8年も経っている。

当時、俺はこのゲームにかなり高い評価をつけたし、自分の経験と重ねて共感もした。

それにこのゲームからは多くを学んだ。特に「数学」と「美術」の関係、黄金比とフィボナッチ数列の対応なんかは、「創造主」や「神」の存在を信じたくなる衝動にすら駆られて、多くの科学者が最終的に神頼みになる理由も一瞬で理解できた。

だってこの世界には不思議で神秘的で説明できないものが多すぎる。

とにかく『サクラノ詩』からは很多を得たし、このゲームは物語の面だけでも十分に面白い。むしろその面白い物語があったからこそ読み進められたわけで、話が進むにつれていろんな興味深い知識も得られた。

この物語はもう終わったと思っていた。最後の終わり方はどう続ければいいのか分からないくらいだったから。そんな時、『サクラノ刻』の噂を聞いた。

このゲームに続編があるだと?続編は何を語るのか?正直分からなかった。元の本筋であまり存在感のなかった女子学生たちの話なのか?それとも、すでに十分に完成されている「藍先生」を無理やり攻略させようというのか?主人公と彼女の家族以上家族未満の関係は良かったのに、いわゆる「攻略可能」のために無理やり恋愛劇を作るのか?

まさかね?そんな陳腐なことする必要ある?そんなことしたらゲーム全体の格が下がるだけでなく、主人公のキャラまで壊してしまう。もともと御桜稟を攻略するだけでもかなり無理があると思ってた。あれは「R18ゲームの売上」への妥協だった。そこまでやる必要はないだろ?

特にその後『终の空 Remake』が発売されて、俺は『サクラノ刻』への信頼をさらに深めた。絶対に蛇足の詐欺作品じゃないし、特定のキャラを攻略させるためだけにプレイヤーに媚びるような無理やりな作品でもないと信じていた。

もちろん、『サクラノ刻』は発売された。その後の話はだいたい分かるだろ。

俺は間違っていた。しかもとんでもなく。

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