窓子の消失
これは旧記事の再掲載です。執筆日は2011/07/12
これは旧記事の再掲載です。執筆日は2011/07/12
これは昔の記事の再アップ。執筆日は2011/07/20
前書き
本山のおじさんが言ってた。「人生は指折り数えて三万六千日」ってな。白駒が隙間を駆け抜けるようなこの時間の中で、俺たちが本当に追い求めるべきものって何なんだろうな?そう、存在感バリバリの有名人になることだろ!21世紀で一番高いものって何だ?そりゃ知名度だ!知名度だけが人生を日光で満たしてくれる。知名度だけが恋愛を充実させる。知名度だけが街中の話題にしてくれる。知名度だけがwow中の孤独を消してくれるんだ。
呂教主が表舞台から消えてもなお伝説として語られるのが羨ましいか?Hana Samaの爆上がり人気が羨ましいか?エルサレムの雪の後ろに群がる信者が羨ましいか?yaoniming3000のスレに溢れる熱烈な挨拶が羨ましいか?自分の名もなきIDを見て、自分のスレの返信が一桁なのを眺めて、5chという小さな社会で一発当てたいと思ってる?もう夢じゃないぞ!
「Why Do you dance?マイケルが好きだから!」 「なぜ5chに居座る?有名になりたいからだ!」
このゲームをやることになったのは、俺がつい手を出してしまったからだ。あるエロゲーマーのネットストレージでこのブツを見つけてしまい、タイトルが美しすぎて直視できず、自制心がぶっ飛んでダウンロードしてしまった。解凍パスワードを探すのにも一苦労したうえ、もっと悶絶したのは、解凍し終わってからこいつにNo-CDが入っていないことに気づいたこと。仕方なく3GB以上ある原盤を落としてマウントし、バーチャルドライブとして動かす羽目になった。世間がこぞって『Your Diary』を推しているこんな時期に、俺は一人タブレットを抱えてこんなゲームを遊んでいたわけだ。遊び終わってなかなか感慨深いものがあったので、適当に語ってみる。今回もネタバレあり。読みたくない人は読まなくていい(まあ、このゲーム自体がすでに自分で自分をネタバレしまくってる気はするけど)。

野比のび太は人生の負け組、勉強もビリ。だが幼なじみのしずかとは仲が良く、海外留学中のドジなスネ夫、毒舌で飛び蹴りもするジャイアンと一緒に、学校で奇妙なものを研究するサークルを立ち上げていた。ある日、のび太は裸で現れた猫型ロボットと出会う。自称ドラえもん、未来から来たという。のび太の悲惨な過去を変えるためだと。現状を変えなければ、のび太が大好きなしずかは数日後に出木杉君に告白されて奪われ、のび太はNTRされて未来は完全なクズになる。自分を救うため、未来ののび太はドラえもんを過去の自分に派遣し、しずかと結婚できる未来へ導こうとする。
しかし時が経つにつれ、のび太はドラえもんを好きになってしまう。ドラえもんもその感情に気づくが、この恋は許されない。ドラえもんはのび太の悲惨な未来から来ており、のび太の現状が変わればドラえもんは消えてしまうからだ。消える前に、感情が爆発したのび太とドラえもんはあらゆることをし、あらゆる体位で交わり、ドラえもんに愛とは何かを教えた。それでもドラえもんは使命を果たして消えた。放心状態ののび太はドラえもんの記憶を保存し、20年後、成長したしずか、スネ夫、ジャイアンと共に再びドラえもんを創り、消えたドラえもんの記憶を新しい個体に移植。のび太との美しい絆を携えてドラえもんが再び目覚めた時、のび太は誇らしげに自ら生み出した愛する者をドラえもんと名付け、恥ずかしげもなく幸せな日々を送った。

男主がヒロインと外出する場面、3つのギャルゲーはこう描く。
最近、地方に足止めを食らっていて、ネットもスーパーもなければ東方樹葉も草場も竹竿男も友達もいない。そこでWin8タブレットを持ってきていてよかったとしみじみ思いつつ、ギャルゲーを始めた。やったのは『向日葵の教会と長い夏休み』。3日かけてメインルートを全部通した。なんというか、心のどこかを揺さぶられたし、同時に、口に出さないと気が済まないものもあった。
『向日葵の教会と長い夏休み』は、夏に、そして故郷に帰ってきた主人公のひと夏の物語だ。今の季節にやるにはうってつけの一作で、脚本家がTwitterで言っていた通り、詠と雛のルートがメインらしいので、まずその二人のルートを優先して進めた。終わってみて分かったのは、物語は紹介文から想像していたよりずっと……複雑だということ。これを「夏休みに起きた出来事」と呼ぶより、ゲームのOPで語られる「これは変化と、変わらないものについての物語だ」と言ったほうがしっくりくる。

節操と自分の怠慢のために、今回はネタバレなしでいく。
CHO SHOKUという名のギャルゲーをプレイするな! 『朝色』というギャルゲーをプレイするな!
もし君が中国語化されたギャルゲーを探してプレイしようと思っているなら、これが俺からの忠告だ。中国語化されたからとか、有名なギャルゲーサイトの記事が絶賛していたからとか、そんな理由でウキウキしながらプレイしに行くな。ストーリー重視の人間でも、抜きたいだけの人間でも、俺の言葉を聞け。このゲームには近づくな。俺みたいに人生をぶち壊されたくなければな!このゲームのせいで、俺は一ヶ月の間、いつ開いても吐き気が止まらなくなった。そのストーリーのこじれ具合ときたら、早送りしようがしまいが、糞尿を飲まされたのに吐き出せないような、そんな苦しさがずっと続くんだ。これをプレイしてからというもの、ギャルゲーは俺にとって息抜きではなく、拷問になった。ずっとこのゲームに、息子とタマを蝶結びにされたような苦痛で苛まれ続けてきた。それなのに、どうしてもプレイするのをやめられなかった!一週間の苦闘の末、ようやくクリアしたとき、俺の体に掛けられた呪いはようやく完全に消え去った。
上の文章を読んでもまだこのゲームを知りたいという気持ちが消えないなら、ここまで読んでなお図々しくサンタ帽をかぶって他人に絡み、「気になるんだよ!」とアホみたいに喚き散らすなら、このゲームがなぜ俺の人生を破壊したのか、その詳細を慎重に読んでみるといい。
(以下、非道なネタバレ)

![選択範囲_186.png][1] 肉棒と山猫芳が丸太橋で出会った。 「通さないぞ!」肉棒君は戦闘態勢をとり、敵意むき出しで山猫芳をにらむ。 「人間はなぜいつも争うんだ?」山猫芳は肩をすくめた。「協力し合えば全部うまくいくのに」 「お前が嫌いだからだ!」肉棒君は叫んだ。「丸太橋は生きるか死ぬかだ!かかってこい!」 怒りで全身真っ赤になった肉棒君が山猫芳に突進する。 敏捷な山猫芳はひらりと身をかわし、逆に肉棒君を抱きしめた。 「お、お前……何をする!」肉棒君は身動きできない。 「ふふ、口では嫌いと言いつつ、体は正直だな」山猫芳の冷静で少し挑発的な声が肉棒君の耳元で響く。「では……ゆっくりいくぞ…………」 肉棒君は抵抗できず、ただじっと山猫芳のなすがままになっている。 山猫芳は優しく、しかし少し強引に肉棒君を抱き上げ、肉棒君が完全に抵抗を失うまで続けた。地面を失い、空中で回転する。 肉棒君はもう負けたと悟り、目を閉じた。両足は宙に浮き、待っているのは未知の宿命。 突然……肉棒君は再び地面に着地した。 ありえない!肉棒君が目を開けると、山猫芳はすでに自分と位置を交換していた。 「人間はなぜいつも争うんだ?優しく解決できるのに」山猫芳は寂しげに笑った。 その笑顔に肉棒君は心を動かされた。 ………………
「おいおい、先生……これアリですか?」点数簿を手にした生徒が隣の女性審判兼教師に尋ねる。 審判はただ無言で、丸太橋の上で抱き合う二人を見つめていた。 「おいおい~先生、どうした先生!先生大丈夫ですか、先生鼻血出てますよ!おい、保健の先生を呼べ!早く保健の先生を!」
俺の読書歴は小学校まで遡る。親父が雑誌を定期購読していた頃、一冊の『児童漫画』を取っていた。これは中国で最も早い漫画雑誌の一つで、『ドラえもん』をはじめとする初期の日本漫画もこの雑誌経由で入ってきた。ただ当時の風潮は今とは違い、所詮は国産誌だけあって内容の9割は中国漫画で、しかもかなりの部分が小中学生の手描きだった。
当時はまだガキで、読むと言ってもただの冷やかし。しかもなかなかの悪趣味で、漫画に「糞尿屁」系の下品なネタが出てくると逆に嬉しくなって、親や友達のところへ持って行って一緒に見せたものだ……思い返すと本当にロクなガキじゃなかった。
そういえば『児童漫画』は今もまだ生き残っているらしいが、老編集長の何人かはもう亡くなっているはずだ。正直、あのおじさんたちの絵は結構好きだった。ストーリーも今の国産アニメより百倍マシで、しかも自前のツッコミ属性を備えていて、当時の中高年のユーモアが効いていた。もう一つ特筆すべきは、『児童漫画』を通じて俺はフラグを立てていたらしいこと。たまたま小学校のクラスのガリ勉が同じ雑誌を読んでいるのを見つけ、それを機に少し言葉を交わした。そして……その後は何もなかった……
11区の住人は設定を弄るのが好きだ。ぶっ飛んだプレイも大好きだ。もちろんAVの話じゃない。まあAVも多いけど、それ以上にACG作品の中で、って話だ。天馬空を行くようなイマジネーションはいつだって新鮮味を運んでくれるし、大衆の妄想や「もしも」の仮定を存分に満たしてくれる。
そう、この世には「もしも」が溢れている。奇妙な物語の多くは、いろんな「もしも」から生まれるんだ。 もし主人公がこの世で最後の男だったら…… もし主人公が嘘をつくと死んでしまう奴だったら…… もし……主人公が女子校に潜り込んだ男の娘だったら…… ああ……この仮定はいいな。 そんな「もしも」を語るのが、『僕と私とエデンの林檎』というゲームだ……
