『恋爱猪脚饭』レビュー

黄侠の動画を見たのは、彼がなんと鄭州の張荘で「挂逼」(底辺生活)してるのを見かけたからだ。うちの職場ももうすぐそこへ行く予定だったので、偶然にも黄侠を見つけたわけだ。

結局その後、コロナのせいでうちの職場の計画はご破算になり、黄侠も徒歩旅を始めた。

黄侠はバカだの、怠け者だの、クズだのと言う人もいる。それは定かじゃないが、確かなのは黄侠が「愚か」ではないということだ。彼の動画はすごくお決まりのパターンなのに、なぜか不思議な荒唐無稽さと芸術性があって、カメラワークも内容も、その日の状況の語り口も、すごく映像が目に浮かぶ。黄侠は視聴者が何を見たいかよく分かっていて、みんなが見たいものを撮って見せる。そしてみんなが彼を叩くと、今度は哀れを誘う。黄侠だけじゃない、黄侠の周りの「好厚米」たちもみんなそうだ。張工帽だの、とにかくああいう連中も大体同じ。

今の若者は脱構築だの何だのと言う人が多いけど、実は黄侠こそが真のポストモダニズム芸術家だ。

特に、みんなが毎日「黄侠はろくでなし」と叩いていたのに、大胃袋良子が突如現れてからというもの、実は黄侠もなかなか悪くないと思わせられた。

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『何度目かのはじめまして』レビュー

紫社がなんとも奇妙な作品を出してきた。『何度目かのはじめまして』。いつものクソみたいなファンタジー路線じゃなくて、タイトルからしてタイムリープ系、「何度目の初めまして」ってやつだ。

これまた奇妙なことに俺もこれをプレイした。シナリオは簡単といえば簡単、複雑といえば複雑。

大まかに言うと、人生に希望が見えない社畜の主人公が、まるで生ける屍のように生きていたところ、ひょんなことから黒猫みたいなヤツに出会う。黒猫はしゃべり、主人公と契約を結んで願いを叶えると言う。主人公は当然、今の自分はクソみたいな生き方だと答える。すると黒猫は、契約を結んで過去へ、人生で一番楽しかった時期……高校時代へ戻してやると言う。期間はだいたい7日間。

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『ライムライト・レモネードジャム』レビュー

2年ぶり、年始からの一連の予熱を経て、日本のギャルゲー界の雄・ゆずソフトがついに今年のフルプライスR18正統派新作『ライムライト・レモネードジャム』を世に出した。Jamはジャムにもバンドのライブにもかかる言葉で、中国語名はだいたい「スポットライトとレモネードの演出」といったところ。全員ちょっと予想外だったのが、今回まさかのガールズバンドものだということだ。

発表から発売までゆずらしさ全開で、間隔も空かず、しかも今どきの「超大作」ならまず出さないオンライン無料体験版のダウンロードまで先行公開してくれた。ここはゆずに感謝したい。オフライン体験会もやらなければ、KOLを飛行機とホテル付きで呼んで事前にヨイショさせることもせず、淡々と伝統的な宣伝を進め、発売も当然延期なし。成熟したプロジェクト管理の香りがぷんぷんする。

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『恋爱绮谭~不存在的回忆~』レビュー

単刀直入に言うと、このゲームを買ったのも、プレイしたのも、ゲームそのものとは……それほど関係ない?

まず前作はプレイ済みだ。はっきり言えば、1作目の『存在しない夏』だけはちゃんと理解できた。物語の語り口はかなり奇妙で、非常に作為的な「トリック描写」があり、「二次元臭」たっぷりの言葉遣いもあって、オタク歴の長い俺でも「においがすごい」と叫びたくなるほどだった。だが、このゲームは珍しく後半で、今でも印象に残っている美しい文章を書いていた。だからこのゲームはなかなか良いと思っている。

ところが2作目で、物語はおかしくなり始める。1作目が高評価だったせいか、作者が調子に乗って、1作目にあった「かす」も正しいと思い込んだのか、さらに力を入れてきた。だから2作目は俺からすると非常に奇妙に見えるものになっている。内面には中国式の要素がたくさんあるのに、言葉遣いは中国人によくあるパターンではない。だから読んでいてすごく変で、純中国式の楽器で西海岸のギャングラップを演奏しているような感じだ。さまざまな大侠が股間からピストルを取り出して撃ち合い、普段は謎の薬を売っている……そんな雰囲気。

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『KATANA Project CompleteBox 煌花絢爛』レビュー

日オタ文化に触れたばかりの若い子たちは、よく勘違いして妙なフィルターをかけてしまいがちだ。日本人は仕事が丁寧で、専門的で、信頼できて、地に足がついている、と。

その理由の大半は、日本のあの融通の利かなさや、巷に溢れる「仙人」たち、そしてそこら中にいるマイナー趣味集団の健全な発展にある。確かにレトロなサブカルチャーの愛好家集団は日本で見つかるし、そういう連中が作った考証ガチな資料もある……

だが物事には必ず裏がある。日本人は金を巻き上げるのも平気でやる、節操もへったくれもない。

Amusecraft の下には大量のブランドがあるが、その大半はトイレットペーパーのように使ったら捨てられる。中の CRYSTALiA というブランドも、設立当初から KATANA という新企画を立ち上げるためだけに存在していて、テーマは未来感のある世界で「刀」と「武士」の物語を描くこと。テクノロジー感を強調するため、「武士刀」はスマホみたいな設定にされていて、独自の OS を積み、hack すらできるハイテク産物になっている。ゲーム内ではこの設定を補完するために金髪女のルートまで追加されていて、そのルートには「武士」も「決闘」もない。あるのは「おりかみ」なる内蔵チップ搭載のハイテク武士刀の開発と制御の話だけだ。

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『恋愛、はじめまして』レビュー

主人公の緒方伊織は、何もすることがない透明な高校生。退屈でしかも負け組っぽい高校生活を送っていた。ある朝、登校中に道端で野生の酔っ払い女を蹴ってしまう。女の格好は奇妙で、背中に翼、頭には……光輪(LED駆動)。主人公は大した見識もない萧初南なので、そんな姿を見た瞬間こう口走った。「うわ、もしかして天使?」

するとこのLEDを頭に載せた不良女は一瞬固まってから認めてしまい、自分は天使だと言う。今回地上に降りた目的は男主を救うためで、男主に何か願いはないかと聞いてくる。

ここで男主は抑えていた本性をさらけ出す。天使に自分を幸せにしてほしいと。天使は一瞬ポカーン。これって一戦交えろという意味か? その後、言い直して「彼女を作ってリア充になりたい」と言うと、天使はそんなの楽勝じゃんと承諾する。

こうして契約が成立し、この天使はそのまま男主の家に居候して、図々しくもタダ飯を食らう生活を始める。

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『ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-』レビュー

久しぶりのブログ更新。主な理由はやる気が出ないから。書いても時間の無駄だし。あと一度「あまり書かない」状態に入ると慣性が働いて、書かないほど書きたくなくなる。そのまま怠惰な犬としてダラダラしていた。

商業記事を書き終えた直後、何かまた書こうかなと思ってスクショを整理していたら、自分がまだ感想を書いていないギャルゲーがあることに気づいた。そこで不思議なことが起きた。自分がそのゲームを遊んだことすらほとんど覚えていないのだ。話の内容も思い出せない。先月の紫社のあの異世界転生小品の主人公みたいに、過去に起きたことを完全に忘れている……

そのゲームは『ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-』。以前そこそこ良い大作だと思った『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』の続編……?

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当時依頼してくれた編集者とのチャット履歴やら何やらのスクショのおかげで、ようやくどんな内容だったか思い出してきた。思い出したらちょっと笑えてきた。

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Surface Go 2 レビュー

前置き:

ずっとタブレットに特別な需要はなかったけど、じゃあ完全に要らないかというとそうでもない。

タブレットは要る。自分のタブレットへの需要はリーダーとして使うこと、ウェブを見る、動画を見る、PDFを見る、寝る前に何か聞きながら寝落ちする、ただそれだけ。

もともと使っていたのはOKショップで仕入れたLGの中古ジャンク品だった。これについて記事は書いてない気がするけど、300元という価格には見合う代物で、動画マシンとしては十分だった。ただ最大の欠点はそのシステムで、Androidタブレット、しかも日本向けAndroidタブレットなので中身にゴミが大量に入っていて、そこからいろんな問題が発生する。システムアップデートの問題もあれば、ソフトの互換性問題もある。例えば小飛行機(VPNアプリ)の梯子が使えなかった。うちがグローバルプロキシじゃなかったら、これでYoutubeを見るのは無理だったろう。

そこでこんな考えが浮かんだ。Linuxをタブレットとして試してみてはどうか。GnomeはUIデザインが「タッチ過ぎる」と長年叩かれている。ならば本当にタッチタブレットとして使ったら、むしろ合うんじゃないか?

思いついたら行動あるのみ。

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Lenovo Chromebook Flex 5 をしばらく使った感想

前書き:

少し前、退屈して「自分にはノートPCが必要だ」と思った。いわゆる「いじり倒し」用の玩具として、目的は主に二つ:

1、最新のシステムアップデートを試すための、アグレッシブなプラットフォーム 2、いろんな新しいディストリビューションを試すこと

あれこれ考えて、このデバイスへの要求もだんだんはっきりしてきた:

1、価格は安ければ安いほどいい、できればスペックは高ければ高いほどいい 2、いろんな形態に対応しているのがベスト。キーボードがあって、タッチスクリーンがあって、Linux に優しいこと。俺は主に Linux を使うし、Windows にはもう飽き飽きしている 3、丈夫で軽いこと。テストが終わったら基本放置してホコリを被るから 4、できれば拡張性と保守性があること。ThinkPad みたいな感じ 5、たまに緊急で作業に使えること。「どこに放り出しても惜しくない」類のもの

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『たねつみの歌』レビュー

六歳で母親を亡くした日本人女子中学生・美玲(みすず)は、もうすぐ十六歳の誕生日を迎えようとしていた。そして誕生日の夜、年齢の近い女の子が窓を叩く。彼女は「陽子」と名乗り、美玲の母親だと言う。十六歳の頃からタイムスリップしてきたのだ。美玲は母親にもう一度会いたいと願ってはいたが、目の前にいる十六歳の少女を「母親」という言葉と結びつけるのはやはり難しい。

この「母親」と一緒に家の周りを一周して懐かしさに浸ったあと、陽子は美玲を誘う。一緒に冒険に出かけよう、と。

美玲はなぜか、自分は行くべきなのだろうと感じ、わけもわからないまま陽子について家を出る。二人は長い洞窟を抜け、なんと再び時空を超えて十数年後の世界へやってくる。陽子が電話をかけると、まるで約束していたかのように、夫婦と同い年くらいの女の子が現れる。少女の名は小紬(ツムギ)。この小紬は、美玲が未来で産んだ娘なのだ。つまり小紬を連れて美玲に会いに来たのは……何年も後に家庭を持ち結婚した、自分自身だった。

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