ゆきこいめると

今年はたくさんギャルゲーをやった……じゃあいくつかおすすめしよう

自分に自慢できるネタができるとは思ってもみなかった。まあ、これってむしろ「こいつは救いようがないほどダメ人間だ」って証明してるだけな気もするけど。 たとえば年末になって、今年一年でいったい何本のギャルゲーをやったのか見てみようと思ったわけ。調べてビックリ……80本。 もちろん、分割販売されてるゲームをまとめて数えれば、この数字はもう少し減るけどな。 正直に言うと、俺はギャルゲーが好きじゃない。何度も言ってる気がするけど、これをやってるのはアニメの半端な制作が嫌いだから、ラノベのアホみたいなストーリーが嫌いだから、ラノベや漫画の終わらないループ展開が嫌いだからだ。日本風の絵柄への愛着を満たしつつ、もっとスッキリと物語の結末まで一気に見せてくれる作品は、ギャルゲーの中にしか見つけられない。だって、ギャルゲーで「続きは次巻で」なんて言われたことはほとんどないし、悪く言えば、ゲームの中では主人公は結局ヒロインとヤレるわけで、増え続けるヒロイン候補たちの間でフラフラするなんてことはないからな。 「地雷排除者」なんて呼ばれるのは嫌いだし、俺の感想に対して「大〇〇で大△△を犯すのが好きなんだろ、どうせアダルトゲームをやってるんだから、カッコつけてんじゃねえよ」とか言われるのも嫌いだ。それでも気づけばこんなにたくさんプレイしていた。ある人に「そんなにやったなら、いくつかおすすめしろよ」と言われた。 自分のゲーム歴を振り返ってみると、優れたゲーム、つまり「面白い」と形容できるゲームは本当に少ない。ほとんどは粗悪なグラフィックとワケのわからないストーリーだ。まともなストーリーをいくつか紹介できれば、布教にもなるし、多くの人が回り道をせずに済む。きっと意味のあることだ。なにせ俺はもうクソを食らってるわけだし、他人も糞尿の穴に落ちるのを笑って見るのは大好きだが、それ以上に、「それがクソだと分かっていながらも、意気揚々と食う醜い奴ら」を見る方が好きなんだ。 というわけで始めよう。順不同、思いついた順に書いていく。

『ゆきこいめると』レビュー

ギャルゲーをやる動機のひとつに、いろんな物語を見たいというのがある。でもラノベやアニメだと、厳密なストーリーが語られることは少ない。設定と導入だけ渡されて、あとは展開、展開、また展開。ノリノリで読んでたら追いついちゃって、週イチ更新を待つしかない。作者もずるずる引っ張って、こっちが髭が生えるまで待たされる。ようやく終盤にこぎつけたと思ったら、何も語らないオープンエンドか、クソみたいな打ち切り。そんな気持ちを味わうのは漫画で二回経験したらもうたくさんだ。 多くのギャルゲーには、少なくとも明確なメインラインがある。序盤がどれだけ茶番でも、日常でも、最後のエンディングに繋がる必須のメインラインとクライマックスは存在する。だから俺がこれまでやってきた廃萌系の作品も、終盤にはそれなりのストーリー展開があった。出来はともかく、少なくとも「物語は終わった」と示してくれて、最後はハッピーエンド。 ……だが、ゆきこいめると は完全に別枠だ。ゲーム全体にこれといったメインラインがなく、純粋な日常もの。日常以外に何もない日常。 どれくらい純粋かって? 「GJ部」見たことある? 「のんのんびより」は? 「ゆるゆり」は? あれらに設定と世界観以外のメインストーリーなんてあった? ないだろ!? つまり ゆきこいめると はそういうノリ。できれば「4コマ漫画」スタイルと呼んだほうがいい気がする。