ウチはもう、延期できない。

『ウチはもう、延期できない。』レビュー

Sonoraというブランドは最初、どちらかといえば「今どきの若者」に寄せたノリを作ろうとしていた気がする。1作目が「ソシャゲ課金」ネタ、2作目が「二次元アイドル」ネタ。どれも今どきの若者が大好きで流行っている題材だ。ギャルゲーメーカーが新ブランドを立ち上げて新規ユーザーを取り込みたいなら、そういう動きは至って普通だ。 ところが3作目で様子がおかしくなり、「エロゲーショップを開く」みたいな妙にコアな話題を出してきた。そして今回の4作目で完全に解き放たれた。エロゲープレイヤーにはお馴染みで、若者は全く興味を持たないあの領域、「エロゲー開発」へと踏み込んだのだ。 『ウチはもう、延期できない。』 タイトルは、今のエロゲー開発会社の現状の一部をそのまま表している。コロナで人手不足、金も足りない、斜陽産業に追い打ち、開発はたびたび延期、発売日は飛びまくる。もはや業界の日常だ。 このゲームのテーマは発売前から想像できた。Sonoraの前作エロゲーショップゲーのノリからして、エロゲー制作会社の日常をギャーギャー笑い飛ばしつつ、前作のエロゲーショップや一部アイドルキャラをカメオ出演させる。仕事が忙しい描写も少しはあるけど、すぐに危機を脱して最後はハッピーエンド……。 で、このゲーム……本当に想像通りだった。