『カルマルカサークル』レビュー
むかしむかし、七人の人間が重い罪を犯し、天罰を受けた。
彼らは神と対話できるという島へやって来て、信心深く天に願った。赦しを請い、救済を求めた。
その心があまりに敬虔だったため、天の神は彼らに心を動かされ、神力でもって七人の罪を赦し、彼らが犯した罪をも取り消した。彼らのせいで死んだ者たちも蘇った。
そして過去の罪の歴史が変わったことで、七人は天に願ったことすら忘れ、幸せに暮らし続けた。
だが七人の所業は傍らの者に覗かれ、天に祈る儀式も覗き見た者によって書き留められた。
この儀式は後に「刻の調べ」と呼ばれるようになり、七人揃えば儀式を執り行えて、天の神の加護を得て、望むことなら何でも叶う、歴史すら変えられるとされた。
やがてこの儀式は悪人に利用され、取り返しのつかない結果を招き、悲劇を生んだ。
島の神社の巫女たちは、そんな悲劇を二度と起こさぬよう、儀式に必要な品を隠し、この「七人の伝説」を可能な限り薄れさせ、いわゆる儀式をこの世から消そうとした。
それから何年も経ち、同じく「七つの罪」を背負う者たちがここへやって来た。
彼らは偶然から「カルマルカ」という謎の儀式を起動するよう求められた。起動すれば自らの罪は消えるという。
だが儀式が起動した瞬間、彼らは自分のために罪を消すことも歴史を変えることも選ばず、この儀式を永遠に止めてほしいと願った。その願いも神に受け入れられた。過去がどうあれ未来がどうあれ、神の力で盲目的に変えるべきではない、大事なことは自分の手で握るべきだと気づいたからだ。
それきり「カルマルカ」も「刻の調べ」もなくなり、神に最も近いこの島も平穏を取り戻した。
カルマルカ*サークルの物語は、こうして終わった。