『ハジラブ -making*lovers-』レビュー
去年、SMEEがとんでもなく抽象的(というかタイトルが抽象的)なゲームを出した。
『ハジラブ -making*lovers-』
ほら、このゲームの本題は「はじらぶ」、つまり初恋で、サブタイトルの方がSMEEの別の有名作『Making Lovers』なわけ。メイキング・ラバーズ、つまり……人を、いや、「彼女を作る」って意味だろう。なんでこのタイトルが抽象的かっていうと、パッと見だと『Making Lovers』の続編に思えちゃうのに、実際はそうじゃないところ。
なんでこんな命名にしたのか、ズバリ言えば単なる便乗、話題性目当てだ。絵師も脚本も制作チームも『Making Lovers』とは何の関係もない新作を、あたかも『Making Lovers』シリーズの精神的続編だと錯覚させて買わせて、売上を伸ばそうという魂胆である。
だったら最初から本物の『Making Lovers』続編を出せよ、となるわけだが、ここがミソで、『ハジラブ -making*lovers-』の真の狙いは「抜きゲー」分野への進出だった。これまでのSMEEといえば社会寄りの「純愛」路線、いわゆる「婚活ゲー」ばかりで、SMEEのゲームで抜こうなんて誰も思っていなかった。だから今回の「実用性」への挑戦はやけに照れくさくて、「純愛」だと何度も繰り返し強調している。もう抜きゲー絵師を何人も引っ張ってきているのに。
だが『ハジラブ -making*lovers-』の反応は予想以上に良かった。突然抜きゲーになったと戸惑う古参ファンも多かったが、体は正直、売上は嘘をつかない。
SMEEの成功を参考に、同じ会社のHOOKも当然この一歩を踏み出す。そうして生まれたのが、この『シークレットラブ(仮)』である。