ネコと女子寮せよ!

『ネコと女子寮せよ!』レビュー

先日、「兄貴の中の兄貴」東尼大木(トニー大木)が6年ぶりにニューアルバムを出した。タイトルもやたら大げさで、 『最も偉大な作品』。 ところがこの盤を聴いてみると、なんか妙な感じがした。 「ごく普通のアルバムじゃん。むしろ時代遅れなところも多くて、これまでの先見性が失われてる。なのによく『最も偉大な作品』なんて言えるよな?」 後になってMVが公開されて、ようやく合点がいった。 なんだ、いわゆる「最も偉大な作品」ってのはアルバムのリード曲のことで、この曲も別に自分が偉大だと言いたいわけじゃなく、歌詞の中で芸術史における「最も偉大な作品たち」をいくつか言及してメドレーにしてるだけだった。 つまりアルバムが『最も偉大な作品』なのは、それがリード曲だから。 そしてリード曲が『最も偉大な作品』なのは、この曲の内容が「最も偉大な作品たち」を讃えてるからであって、曲そのものが偉大ってわけじゃない。 そう理解すれば、このタイトルもなかなか筋が通ってるし、大した問題もない。ちょっとわざとらしい「釣りタイトル」なだけだ。俺に言わせりゃ、周杰伦のこのニューアルバムはむしろ缝合怪(寄せ集め)で、彼が「最高にかっこいい」「最も偉大」と思うものを集めて寄せ集めただけ、それ以上じゃない。 実際、こういう業界の「偉大な作品」へのオマージュと缝合はいろんな分野で行われてるし、ほとんど誰も見向きもしないエロゲー市場ならなおさら珍しくもない。 たとえば今回取り上げる『ネコと女子寮せよ!』