乱伦
個人的にClockUpのゲームはかなり好きだ。いつも「リアル」だと感じるからだ。
そう、リアルなんだよ。本当の意味での「18禁」であって、「エロシーンを入れたから18禁になりました」みたいなゲームとは違う。
ぶっちゃけ多くの18禁ゲームは、取ってつけたようなHCGを削除すれば対象年齢13歳くらいがちょうどいい。だがClockUpは逆で、HCGを全部消しても18歳未満には勧められない。結局ゲームそのものの内容と、そこで表現される感情が未成年には受け止めきれないんだよ。グロテスクな流血と暴力、そして衝撃的な画面が突きつけてくる人生や人間性への問い。それがウリだ。
ClockUpのゲームはいつもヤバいと褒めてるけど、全部が全部そうじゃない。やっぱり脚本次第で、Lightの主筆が参加した『眠れぬ羊と孤独な狼』『Maggot baits』みたいなのもあれば、浅生詠が手がけた小品ながら深い作品群もある。『夏ノ鎖』や『euphoria』なんかがそうだ。で、今回はその浅生詠が再び筆を執り、ClockUPと組んで送り出した新作が『Erewhon』だ。
菊桜は美しい少女で、ピンクの髪に白い肌、そして甘い笑顔を持っている。
菊桜は自分の元の姓を覚えていない。両親が誰なのかさえ知らず、長い間祖母と一緒に暮らしてきた。
祖母と言っても、実は彼女を引き取っただけで、本当の血のつながった祖母ではない。菊桜は何度も祖母に尋ねた:
「私のパパとママはどこにいるの?」
祖母はいつも笑って菊桜の頭を撫でながら、ゆっくりと言う:
「まだ子供だからね、大きくなったら教えてあげるよ」
時は流れ、月日は矢のように過ぎ、気づけば菊桜は成人し、十八歳になっていた。
十八歳の誕生日、ケーキを食べ終えた後、祖母は菊桜に誕生日プレゼントをくれた。小さな箱は重く、何が入っているのか分からない。
菊桜は早く開けて見たくてたまらなかったが、祖母に止められた。
「ケーキを食べたら、夜に、自分の部屋でゆっくり見なさい」
祖母の表情にはある種のやるせなさが……何か言えないことがあるかのようだった。
菊桜はうなずいた……
…………
秋の夜、涼しい風が吹く中、菊桜は窓辺の机に座り、このパンドラの箱を開けた。
中には一冊のノートが……紙の層は少し黄ばんでいるが、表紙は厚く、中身は影響を受けていないようだ。
最初のページをめくると、写真が挟まっていた。写真にはピンクの髪の女性が赤ん坊を抱き、カメラに向かって微笑んでいる。
菊桜は悟った。ここに両親の情報があり、写真の人物が自分の母親なのだと。
さらに読み進めると、これは日記だと分かる……過去の物語が日記とともに菊桜の目の前に現れた。
お前は42歳の中年のおじさんだ。家庭があって、妻がいて、それから中学に通う娘もいる。
毎日は変わらない。日々を重ねるうちに、時間が過ぎていくことさえ忘れてしまったようだ。
時々同僚と生活の些細なことを話したりするけれど、世界がどんな姿をしているのかもう忘れてしまった。毎日の仕事は家と職場の往復だけで、楽しさも刺激も見つからない。同僚たちはみんな色んな刺激に夢中で、ネットで刺激を探したり、知らない誰かを探したりしているが、お前にはそれが意味のあることには思えない。
お前はまだ妻のことを愛しているのかもしれない。時々彼女と親密になりたいと思うこともある。だが冷たくあしらわれる。
「あんたもう42歳でしょ、そんなことしてどうするの? 普段だけで十分疲れてないの?」
妻はまったく閨事に興味がなく、それがお前をひどく落胆させる。時には自分で慰めるしかないこともある。
でも時々、お前は自分の娘に視線を向けてしまう。娘はもうすぐ大人になり、とても美しく育っていて、妻とどこか似ているようにも見える。
娘は家の中で無防備で、時には見るべきでない場所まで見えてしまうこともある。そして時には、自分の娘に対して反応してしまうことさえある……
これは危険だ。