保住圭

『FLIP*FLOP 〜INNOCENCE OVERCLOCK〜』レビュー

実を言うと、俺のX(旧Twitter)アカウントは「茉宮祈芹」と相互フォロー状態にある。 たぶんまだそんなに有名じゃなかった頃にフォローして、挨拶のDMを送って返事をもらったりもした。たまに俺がRTしたエロ画像にいいねしてくれたりして、俺も彼女を褒める商業記事をわざわざ書いたりした。 以前は彼女の絵が露骨すぎると思っていたけど、今思えばフリーランスの絵師として売上のためにH寄りに描くのは理解できる話だ。 『Ninja Girl and the Mysterious Army of Urban Legend Monsters! Hunt of the Headless Horseman』をレビューした時にも言ったけど、「茉宮祈芹」は一人でGalgame全体の質を押し上げられる絵師だ。理由の一つは、彼女の描画と彩色が平面的な電子ゲーム寄りで、それが彼女が関わったGalgameの原画作品のキャラを非常に安定させる。彩色担当が変わって画風が急変するような気まずい事態にならないし、どの絵師と組んでも彼女のキャラはいつも際立っている。しかも露出度の高いキャラを描かなくても、ヒロインの可愛さをちゃんと出せる。 で、また新しいゲームが出た。DMM Gameの別ブランドが出した『FLIP*FLOP 〜INNOCENCE OVERCLOCK〜』で、茉宮祈芹が原画、保住圭が企画とシナリオ、北大路ゆきがヒロインのCV。この布陣で試さない理由がない。

『一途な(処女→)彼女と恋したい』レビュー

ここ数年のエロゲー市場はマジで縮む一方で、多くの会社が「シナリオもの」なんて作るのを諦めて、こぞって「短小精悍な売り肉抜きゲー」に転身してる。美名その名も「甘い恋愛を追求」だそうだが、実際は抜きゲー製作の低コストで回収してるだけ。みんなこの手の作品に中身なんてないって分かってるし、エロCG見たさに来てるんだってのも分かってるから、製作側も分かっててゲームにエロCGを詰め込む。小品作なら一巻じゃ足りないわけで、ヒロインをまとめて何人も描いておいて分割販売、薄利多売、これ最高じゃん? 今回語るのは『一途な(処女→)彼女と恋したい』、風車社ういんどみるの傘下ブランドCOSMOSから。ぶっちゃけこのゲームの最大の見どころは2つだけ。ひとつは原画の月杜尋、絵がマジで上手いしヒロインがマジで美しい。もうひとつが原案の保住圭。この保住圭は筋金入りのエロ野郎だが、「甘い恋愛」みたいなのを書かせると中々いい。かつての『俺もおまえもちょろすぎないか』なんか良かった。彼女がほしくてたまらないけど軽薄で、見る奴見る奴に告白しまくって、挙げ句の果てにひょんなことからヒロインに告白して、ヒロインがこれまたマジメに騙されてOKしちゃって、二人は先にやっちゃってから付き合い始める的な恋愛物語……