冬茜トム

『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』レビュー

『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』は実はかなり前にクリアしていたのだが、ずっと書くのが面倒で放置していた。理由は主に、先に商業記事を書いてしまったからだ。このクソゲーの前後半のストーリーから細部の分析まで、あらゆるレイヤーで深く評価しまくったせいで、すっかり疲れ果ててしまった。ブログでもう一度第二版を書くと思うと吐き気がするので、そのまま塩漬けにしていた。 とはいえ年末のゲーム総括と評価のためには、このゲームもやっぱり書かないといけないよな。逃げられない。 ストーリーについては正直、展開するのが面倒すぎる。長すぎるし、複雑すぎる。手短にネタ概だけ話そう。細部は触れない。

『さくらの雲*スカアレットの恋』レビュー

『さくらの雲*スカアレットの恋』は発売前からかなり注目していた。なにせ「キャベツ」前作があまりにもクソすぎたからだ。 シナリオは冬茜トム。いくつもの Lump of Sugar とキャベツのストーリー重視作品に関わっていて、今回の捆枝とのタッグも初めてではない。 ゲームが最初に発表されたときの設定にはちょっと面食らった。主人公が100年前の日本にタイムスリップして、そこから未来に帰る方法を探すという。 完全に起点文学のレベルで、しかもかなり質の悪いやつだ。 シナリオへの信頼を頼りに、それでもゲームを開いて、クリアまでかなり時間がかかった。家の用事が忙しかったのもあるし、このゲームの序盤から中盤がとにかく退屈だったのもある。ただ最終章はなかなか面白くて、しかもテンポがよく、前半のだらだらした冗談の顛末をあっという間に語りきってくれた。 日本人はこれを「伏線回収」と呼ぶ。 まあ、そういうことにしておこう。それじゃあ、このゲームについて詳しく話していく。

『アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-』レビュー

『Amazing Grace』という有名な曲がある。日本語だと「アメイジング・グレイス」、日本語訳は「素晴らしきかな、我が神の恵み」なんて言われたりもするが、まあ要するに賛美歌だ。キリスト教と深い縁のある宗教曲で、あまりにも有名になりすぎた結果、今では宗教の枠を超えて世界中で親しまれている。 歌詞の意味はタイトル通り、神が与えたもうた恩寵を讃えるもの。ただ、人がこの曲に惹かれるのは、その「神聖さ」に心を揺さぶられるからだろう。宗教音楽が持つ独特の魔力ってやつだ。 そして今年の年末、その『Amazing Grace』の名を冠したゲームが登場した。しかも18禁エロゲー。おまけに梱枝りこが絵師、冬茜トムがシナリオという超弩級の布陣である。 冬茜トムと梱枝りこの前回のタッグは『Magical Charming』で、あのゲームは俺が「最強のギャルゲー」と呼ぶ作品だ。日常パートも伏線の張り方も、システムそのものまで光り輝いていた。その後も冬茜トムはいくつか企画を出しているが、正直いまいちだった。去年の『もののあはれは彩の頃。』もシナリオに光るものはあったけれど、どこか一歩足りない。だから今年の冬茜トムはやる気満々である。昔の相棒・梱枝りこを呼び戻し、さらに『Magical Charming』のOPを歌った佐倉紗織まで引っ張り出して、新作『アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-』を作り上げた。意味は「Amazing Grace、お前の属性は何色?」ってところか。だがこのスタッフ陣を見てくれ、どう見てもLump of Sugarの作品である。あの鮮やかな「きゃべつそふと」のロゴがなければ、99%の人がLump of Sugarだと信じるに違いない。お馴染みのシナリオ、お馴染みの絵師、お馴染みのOP歌手。完全に同じ套路じゃないか。 もちろん、このゲームをやったのはきゃべつそふとに期待があったからでも、シナリオに特別なこだわりがあったからでもない。「冬」のゲームだからだ。 そう、俺を知ってる人なら分かるだろう。俺は冬の雰囲気が好きなのだ。雪が舞い散るあの彩りが好きだから、必然的に冬が舞台のゲームも好きになる。 で、発売リストを見ていたら『アメイジング・グレイス』があって、舞台は冬、シナリオも外れではなさそう。ならばやってみるか、と。
広告