千の刃濤、桃花染の皇姫:花あかり

『千の刃濤、桃花染の皇姫:花あかり』レビュー

今さらだが、これまでずっと見下していたあの八月社の作品『千の刃濤、桃花染の皇姫』が、実はめちゃくちゃヤバい作品だったと認めざるを得ない。 どこがヤバいのか。設定がファンタジーなのに、妙にリアルなところだ。 俺は最初、こうツッコんだ。「片方が神権封建君主制で、もう片方が共和制、しかも両者が平和に共存していて、君主制国家の上層部の子供が共和国の学校に通えるなんて、世界のどこにあるんだよ? ふざけんなって話だろ!」 もちろん、今はそうは思わない。読者もそう思わないはずだ。この世界には確かにそういう構図が存在する。