一、
俺は20歳の童貞、セックスライフというものがない種類の童貞だ。
友達にクリスマスパーティーに誘われて、そこで可愛い女の子をいろいろ紹介してやると胸を叩いて約束された。
しかし偉大なる童貞である俺が、そんな場を乗り切れるわけがない。
だから俺は果断な決断を下した!
逃げた……またしても。
オカルト初心者の端くれとしては、どうしてもオカルトの達人に教えを乞いたくなる。
そこで見つけたのが呉老二だ。呉老二は筋金入りのオカルト古参で、彼が知っているオカルト用語は、大好きなTFBoysのシングルの数より多い。
呉老二に聞いた。何かおすすめのイヤホンはないか、できれば装着感が良くて、ベッドで寝ながら使えるやつがいい。
「Xiaomiハイブリッド。」呉老二は迷わなかった。「Xiaomiハイブリッドだ、究極の引退イヤホン。買えば俺みたいに無欲無求になれる……そうだ、何聴くの?」
「音楽じゃなくて、主にエロゲー聴くために買うんだ。」
「なら尚更Xiaomiハイブリッドだ!」呉老二の声が大きくなった。「Xiaomiハイブリッドはな……ボーカルが近い、口元が大きい、歯擦音が少ない、音場は広くて程よい、中域はやや張っていて暖色寄り、それに松ヤニみたいな香りもある。お前みたいなボーカル聴きには最高だ。」
「でも予算が……20元しかない。」
「お前20元で何買うつもりだよ!金足せよ!」