レトロ携帯ゲーム機
皆さん中秋節おめでとう🎑!
今回はちょっと特殊な携帯ゲーム機を触る機会があった。界隈では「パンツ機」と呼ばれていて、その理由は本体の形が三角のパンツみたいだからだ。
とはいえこの機械自体には一つ特別なところがあって、GBAのゲームカートリッジが挿せる。見た目もどことなくGBAへのオマージュを感じさせる。
価格は比較的かなり安く、280元を切るくらい。プロセッサはよく分からないが、おそらくRockchipで、システムは高度にカスタマイズされたLinux。外観で最大の見どころは前面パネルが一枚のガラスになっているところで、質感はかなり高いように見える。
残念ながら、この機械の長所はここまでだ。
これが何台目の「レトロ携帯ゲーム機」なのかはもう覚えていないけど、このマシンは見た目が独特すぎてどうしても惹かれてしまった。
Anbernicは公式にこれを「格闘ゲーム機」、FTG向けだと謳っている。しかしこのパッドのレイアウトは明らかにSEGAのサターンパッドの丸パクリだ。つまり格闘ゲームだけでなく、SEGAのMDやサターンのゲームを遊ぶのにも向いているということになる。
もちろん理想はそうだが、現実はまた別の話だ。
この機体は発売時にずる賢く2バージョンに分けられた。シングルOS版のARC-Sと、デュアルOS版のARC-Dだ。こういう携帯ゲーム機の「LinuxとAndroidのデュアルOS」なんてのは大体が中途半端で無用の長物なんだが、よりによってこの機体はカラーリングで商業戦略をやってきた。みんなが好きなレトロカラーはデュアルOS版にしかなく、シングルOS版はひび割れしやすい「スケルトンブラック」と「スケルトンホワイト」だけ。しかもデュアルOS版はシングルOS版より少し高い。おかげで俺みたいなプレイヤーは、目当てのカラーリングのために一生使わないデュアルOS版を余計に金を出して買う羽目になった。
もちろん実際、このマシンの問題は俺が思っていたよりずっと多かった。
ここ数年、「オープンソース携帯ゲーム機」という言葉はほぼ本来の意味から外れてしまっている。
もともと「オープンソース携帯ゲーム機」とは、オープンソースのシステムが動くレトロ携帯ゲーム機を指していた。初期の小霸王 RG97 のように市販品にサードパーティ製システムを入れたものもあれば、後の Odroid Game シリーズのように最初からオープンな姿勢のものもあった。
ところが今「オープンソース携帯ゲーム機」と聞いて思い浮かぶのは何か。共通の金型、RK3566 の SoC、そしてごちゃ混ぜのエミュレータの数々。近年は Android 搭載が標準にすらなっている。
外観が権利侵害かどうかはさておき、その SoC 自体のオープンソースコミュニティへの態度が微妙なので、海外ではこうした製品を「Opensource Handheld」とは呼ばず、「Retro Handheld」、つまりレトロ携帯ゲーム機と呼んでいる。
レトロゲームを遊ぶための携帯ゲーム機、だからレトロ携帯ゲーム機。実に合理的だ。
今回取り上げるのは「クローズドソース携帯ゲーム機」と呼べる2台のレトロ携帯ゲーム機。ひとつは Anbernic の周兄弟こと RG35XX、もうひとつは周兄弟の宿敵 Miyoo の Miyoo Mini Plus だ。