宇宙人

『消えた世界と月と少女』レビュー

多くのゲームは「後頭部から管を抜くタイプ」の超展開を好んで使う。何を「後頭部から管を抜くタイプ」と言うかというと、最初にある物語を見せておいて、最後になって「実はその物語は嘘で、本当はもっと大きな物語のほんの一部、お前は盤上の駒にすぎない」と明かすやつだ。 たとえば『スピード』みたいな生死ギリギリの展開を演じていたら、急に死んだと思ったら別世界で目覚めて「さっきの『スピード』は実はバーチャルリアリティか夢でした」と言われる……みたいな。 この展開自体は確かにすごく面白いし、詐欺性もある。使い方がうまければ爆発的な効果があるし、爆発しなくても少なくとも悪くはない。たとえば某『げっぷの世界と誕生日』とか。もちろん「使い方がうまければ」の話で、使い方が下手だったらどうなるか? 『ダンガンロンパ3』ってゲームを覚えてる? あれを食べたときのクソみたいな気分、味わったことある? というわけで、あまり成功していない「後頭部から管を抜くタイプ」のゲームをまたやってしまった。『消えた世界と月と少女』だ。