女装潜入

『オトメ世界の歩き方』レビュー

昔、自分で「これはイケてるだろ」と思ったアイデアがある。今をときめく「フェミナチ」をヒロインに据えたギャルゲーを作る、というものだ。これなら話題性も抜群だし、衝突も十分すぎるほどある。 俺は女性の平等には反対しない人間だが、「フェミニズム」と「フェミナチ」は別物だと思っている。前者は平等な権利を求める声で、後者は過激派による前者の破壊活動だ。ネット環境がますます分断される今、後者の台頭と声量は前者を追い越しつつある。 はっきり言えば、前者はまともな人間、後者はただのバカだ。バカをギャルゲーに入れて、できれば抜きゲーにして、思う存分犯す。これくらい過激な妄想、別にいいだろ? その妄想は去年、あっさり満たされた。『オトメ世界の歩き方』というゲームが「フェミニズム」を看板に掲げてプレイヤーを釣っている。未来の世界では女性が完全に権力を握り、「性別隔離法」なる特例法を制定。女性は特権階級、男性は家畜以下の扱いで、両性は物理的に隔離される。社会の上流を象徴する「新東京市」にはほぼ女性しかおらず、男は辺境で兵士として、最前線の敵勢力の侵略と戦う消耗品にされている。