小野涼子

『QUALIA ~約束の軌跡~』レビュー

最近なんだか虚しくて寂しくてちょっと寒い気分だったので、「短くて手軽」「すぐ本題に入る」「ヒロインの胸が大きい」「できればああいう内容の」、要するに「わかってるだろ」系のゲームを探そうと思って、見つけたのがこの『QUALIA ~約束の軌跡~』だ。 設定がもう一目瞭然。主人公は科学者で、巨乳のロボットを開発した。しかもロボットのあの色っぽい眼差し。今年は「AIロボットとの恋愛」みたいなくだらないギャルゲーが溢れてるけど、これは明らかにそういう凡百の連中とは違う感じがする。これが何のゲームか、まだわからないのか? いくぞ!おい!

『ひとつ飛ばし恋愛V』レビュー

『ひとつ飛ばし恋愛』は古いゲームで、Asa Projectの初期作品だ。 あー、というか早期作品ってほどでもないな。やや初期寄りってだけ。この『ひとつ飛ばし恋愛』は「ひとり飛ばしの恋愛」が売りで、中国語の翻訳版だと「間接之恋」ってタイトルになってた気がする。これもまあしっくりくる。ゲームの内容まさにそのままだし。 『ひとつ飛ばし恋愛』に対する当時の俺の評価はそこまで高くなかった。というのも、やりすぎなんだよ。中はずっとドタバタで、何人かの「飛ばされたキャラ」はクソみたいな奴か、あるいは「聖母すぎる」奴かのどっちかだし、そもそもこのゲームの絵柄自体が真面目に見えない。あの『恋愛0キロメートル』と比べると、明らかにやりすぎだ。笑い路線だって言うなら、なんで個人ルートで「恋愛」を入れようとするんだよ。純愛路線だって言うなら、あのデカい顔芸を見ただけで純愛には見えないんだが…… なんか気まずいな……

『Making*Lovers』レビュー

少し前にこんなことを考えた。 いったいどのギャルゲーが、リアルの恋愛にいちばん近い恋愛体験を提供しているんだろう? 無理やり考えてみると、真っ先に浮かんだのが SMEE という会社のゲームだった。 そう、SMEE は HOOKSOFT と実質同じで、「段階的な恋愛」を描くことに重きを置いていると謳っていて、「主人公とヒロインが、出会いから知り合い、知り合いから恋に落ち、恋から……いや、恋からゴールインへ」みたいなスタイルのゲームをよく出す。ただし口ではそう言うものの、ゲーム自体はあまりそう見えないんだけどな。 なんだろう、SMEE のゲームは日常の中でギャグや小ネタをやる感じのものが多い。最初のフレラバ friend to loverの頃はまだそこまで露骨じゃなかったけど、後のPureXConnectだのステップ彼女だのからは、ゲームのギャグ部分にどんどん重心が移っていって、ヒロインの個性や主人公のツッコミをより誇張した表現で見せるようになった。中には主人公まで変態みたいにして、そっちにツッコませるものまである。 SMEE はギャグ路線でどんどん逸れていってる感じがある。特に前作の「田舎恋愛」なんかはもう小ネタの集合体で、ヒロインたちにもこれといった特徴がないし、絵柄も怖いし、プレイしててマジで苦痛だった。本田さんが演じる田舎のお嬢様がゲーム中ずっと下ネタを連発するのを見せられて、しかも精子を観察するらしい小ネタとかもあって、泣くに泣けず笑うに笑えず、最後の告白もすごくお約束で気が抜けてて、わけわからんまま終わった。 個人的に好きなのは SMEE 初期のフレラバのスタイルで、ゲーム中の会話は「女の子を知る」ことが中心、選択肢も「女の子とコミュニケーションを取る」ことが核になっている。しかも多くの女性キャラの造形がリアルの恋愛にかなり近い。特に望月里奈、それに野菜を売ってる沢渡岬先輩あたりだ。これが SMEE のゲームがリアルな恋愛に近いと言っている理由でもある。 そして今回 SMEE がまた新作を出した。Making*Lovers だ。これもプレイヤーが恋愛対象を探すのが主導で、スタイルはやっぱりあの軽妙でユーモラスな会話タイプ。しかもゲーム開始時にすごく簡単なプレビュー版が配信されて、各ヒロインと数分ずつ会話する程度のもので、正直何がなんだかわからなかった。その後体験版も出たけど、もうすぐ発売だし見る気も起きなかった。 製品版をプレイして言えるのは、これは近年の SMEE でフレラバの次に良いゲームだということだ。
広告