「なぜこうなったのか……せっかくの萌え抜きブランドが、こんな形で終わるなんて……」
『見上げてごらん、夜空の星を』は PullTop が今年の年末に発売したゲームだ。実はこの会社のゲームはこれまでほとんど触ったことがない、いや、そういう言い方も変か。俺が触ってきたのは子会社の作品ばかりで、たとえばなついろレシピとか、恋する夏のラストリゾートとか……この会社には『この大空に、翼を広げて』というなかなかすごいゲームがあるらしいが、それはずっと未プレイのままだ。
ゲームの宣伝では『この大空に、翼を広げて』の原班スタッフが制作したことが売り文句になっていて、夜空の星を見上げる天文観測がテーマ。これまでの飛行機作りとは違い、今作は季節が冬、クリスマス前後に設定されていて、12月発売というタイミングにも非常によく合っている。
あ~、実は最初にいろいろ前書きを書いたんだが、うっかりまた小黄文みたいになってしまったので、感想を直接言うことにする。このままじゃ汚い道から戻れなくなる。
簡単に言うと、ギャルゲーとしてはかなり良いゲームだ。だが「天文観測」をテーマに掲げるなら、ちょっと物足りない。
文学青年にこんな言葉がある。「人生には一度、思い立ったらすぐ旅に出るべきだ。荷物を背負ってそのまま旅路につき、都会の喧騒から離れて心の平穏を求める」と。
実際、この言葉はなかなか理にかなっている。遠出しても、あれこれ計画やら考慮やらで本来の楽しみを失ってしまうことはよくある。だからこそ、何も気にせず一度旅に出るのは、確かに人のストレスを発散させてくれる。
でも残念ながら、俺は旅行が好きじゃない……
おっと、正しくは天朝を旅行中、と言うべきか。