恋愛猪脚飯

『恋爱猪脚饭』レビュー

黄侠の動画を見たのは、彼がなんと鄭州の張荘で「挂逼」(底辺生活)してるのを見かけたからだ。うちの職場ももうすぐそこへ行く予定だったので、偶然にも黄侠を見つけたわけだ。 結局その後、コロナのせいでうちの職場の計画はご破算になり、黄侠も徒歩旅を始めた。 黄侠はバカだの、怠け者だの、クズだのと言う人もいる。それは定かじゃないが、確かなのは黄侠が「愚か」ではないということだ。彼の動画はすごくお決まりのパターンなのに、なぜか不思議な荒唐無稽さと芸術性があって、カメラワークも内容も、その日の状況の語り口も、すごく映像が目に浮かぶ。黄侠は視聴者が何を見たいかよく分かっていて、みんなが見たいものを撮って見せる。そしてみんなが彼を叩くと、今度は哀れを誘う。黄侠だけじゃない、黄侠の周りの「好厚米」たちもみんなそうだ。張工帽だの、とにかくああいう連中も大体同じ。 今の若者は脱構築だの何だのと言う人が多いけど、実は黄侠こそが真のポストモダニズム芸術家だ。 特に、みんなが毎日「黄侠はろくでなし」と叩いていたのに、大胃袋良子が突如現れてからというもの、実は黄侠もなかなか悪くないと思わせられた。