感想

『Monkeys!¡』レビュー

正直、最初はHARUKAZEって会社もう終わったのかと思ってた。これからは全部TokyoToonの全年齢作品に転換するんだろうな、と。まさかまた生き返って、しかも新作を引っさげて戻ってくるとは思わなかった。 タイトルは「Monkeys!¡」。しかも後ろに意味深な「二重逆感嘆符」が付いてる。加えてゲームの背景設定もあって、今回は女装ネタをやるんだな、とピンと来た。 女装作品にはあまり触れてこなかった。たいていのパターンは同じで、花を咲かせられるものは本当に少ない。印象に残っているのは昔の「まりあ†ほりっく」くらいだし、それも女装とはあんまり関係ないような気がする。 俺は昔からHARUKAZEの「ネタを振る」力には感心していた。今回も期待でいっぱいだ。新しいサプライズを期待したい。 ただ、実際にやってみた感想を言うと、この作品がもたらした「サプライズ」は多かった。でも「失望」の方がもっと多かった。

Xiaomi Quad-Driver Hybrid Earphones を使ってみた

Xiaomi のこのイヤホンがいつ発売されたのかはもう覚えていない。ただ、最初の価格は999元だったのに、ある時気づいたら499元まで半額になっていて、さらにその後はメルカリで299元で手に入ってしまう始末だ……。 999から299への値崩れ、こいつはあまりにも値打ちがない。表向きは「デュアルダイナミック」+「デュアルBA」のすごい組み合わせのはずなのに。 私のこれはメルカリから来たもので、新品と称していたが、届いたのは簡単な箱だけ。イヤホン本体に付属のシリコンイヤーピース、それから出所不明の「Bluetooth変換器」まで入っていた(後で知ったが、これは元々付属していて、イヤホンジャックのないスマホに対応するためらしい)。 デフォルトのシリコンイヤーピースはサイズが全然合わなくて、大きすぎて耳に押し込むと音が漏れる。これが最初ずっと音がおかしいと感じていた原因だった。後でワンサイズ小さいものに替えたら、問題は解決した。

『公務員辞めて、穴を掘ることにしました』レビュー

なんでこんなゲームを遊んだのか自分でも謎だ。好奇心だろうな。 『公務員辞めて、穴を掘ることにしました』 タイトルからしてネタ丸出しだが、実際その通りで、いわゆる 4399 の同人小品ゲームだ。かつての「橙光(チェングアン)」というプラットフォームがまだ生きているのかは知らないが、この作品はまさにああいう場所でしか生まれない代物だ。 ゲームの流れは短い。アホ面の主人公が、家のオタク嫁を置いて玄関先で穴を掘り、異世界へ冒険する話だ。マルチエンディングで、地下に潜って帰宅したら嫁が他の男と逃げていたパターンもあれば、時空を超えるパターンもある。ただ単にツッコミとネタで構成された作品で、面白いものなど期待するだけ無駄だ。 それに、このゲームの「ネタ」がマジで理解できない。俺が日本の若者じゃないからか、遊んでいる間ずっと表情は「電車でスマホを凝視する老人」のままだった。 「なんだこのクソ案件、これのどこが面白いんだ?」
広告

YuanDao フラットヘッドイヤホン レビュー

「原道」というネタがいつ頃から爆発したのかは知らないが、気づいた時にはそこら中に溢れていた。 「原道」とは何かというと、9.9元送料無料(時にはもっと安い)のフラットヘッドイヤホンだ。実はこういう製品にはもう慣れっこで、以前は「原道」ではなく「潜水专家」とか呼ばれていたので、最初は「潜水专家の廉価版」だとばかり思っていた。だが「原道」ネタが盛り上がるにつれて、自分も多少は興味が湧いてきた: こいつ、本当にそんなにすごいのか? きっと多くの人が自分と同じように、うっかり原道を試してしまったのだろう。 原道が手元に届いたのは1ヶ月前。価格はなかなか良くて、たしか9.9元送料無料、さらに4元の割引が付いて、つまり6元未満で手に入れたことになる。 このイヤホンは1ヶ月ほど、途切れ途切れに聴いてきた。回数はそれほど多くないが、少なくもない。簡単に感想を書いてみよう:

『俺の恋天使がポンコツすぎてコワ~い。』レビュー

池上茜先生にTwitterアカウントを通報されて封鎖されたことがあるんだが、理由は「ネタバレ」だの「男主のチンポの長さを泄露した」だの。とはいえ最近のエロゲー業界がマジでアホすぎて、新作が一作ごとにアホになってることを考えると、この横並び比較なら池上茜先生のこの作品は一見の価値ありだ。 『俺の恋天使がポンコツすぎてコワ~い。』 ここの「こわ〜い」は、絶対に伸ばして読まないと効果が出ない。タイトルは以前の「やばい」シリーズと同じ套路で、今回は「こわ〜い」に変わっただけ。タイトルの意味はすごくストレート: 俺の愛神キューピッドがあまりにもポンコツすぎて怖い件。 正直に言うと、このゲームはタイトル見ただけでどんな展開か分かるし、冒頭を読んでさらに吹いた: 男主が道端で「Love Note」を拾い、自称「キューピッド」の天使と知り合う。天使曰く、Love Note に好きな人の名前を書けば、すぐその人と邂逅が発生するらしい。 ああ、男主はこの「Love Note」を手に新世界の神にでもなるんじゃないか。

『アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS』レビュー

俺は新島夕に対してかなり思い入れがある。彼が書いた『初雪桜』が、初めて「うわ、ギャルゲーってこんなこともできるんだ」と思わせてくれたゲームだったからだ。何しろそれまで俺が遊んできたギャルゲーは、ありきたりな学園恋愛もので、毎日ヒロインと会話して、時間が来たら告白して、そのままエッチして終わり、というパターンばかり。ところが新島夕はなんとかなり特殊な展開をぶち込んできたので、俺の中で彼の印象はすこぶる良くなった。 その後も新島夕は次々と新作を出した。『魔女恋愛日記』だの、あの『しんあい彼女』だの、評価は彼を叩くものが多かったけど、俺は彼には才能があると思っていた。ただギャルゲーのユーザー層に理解されていないだけで、時には小説でも書けばいいのに、ギャルゲーなんていう安っぽいものを作るべきじゃないとすら思っていた。 そしたら新島夕がクソ野郎の麻枝准とつるみ始めたと聞いた。二人で商業互賛して、Summer Pocketsをでっち上げ、さらには新島夕が枕のホモどもと一緒に『サクラの刻』を作るだとか…… 俺が新島夕のことなんか忘れかけていた頃、今月発売のゲームに『アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS』なんてものがあるのを見つけた……

『旧手表 + 幻觉』レビュー

みんな知ってる通り、最近の日本エロゲー業界は終わりかけていて、8月にしたってロクに張り合える大作が一本も出なかったもんだから、退屈しのぎに別のゲームを漁るしかなかったわけだ。 そんなとき、たまたまとあるブログで『幻觉』ってギャルゲーを絶賛してるのを見かけたんだが、面白いことにその制作元「灰烬天国」の前作『旧手表』がSteamでなかなか好評らしい。 Steamの国産ギャルゲーは、あれこれネタに走って自爆した連中を除けば、たいてい評価は高い。まあ『旧手表』は特にシナリオ面で高評価だったし、なにより俺が暇で暇で仕方なかったってのもあって、『旧手表』+『幻觉』のセットを購入してプレイ開始。まずは当然『旧手表』からだ。 ゲームのボリュームは長くも短くもないってところか。正直に言うと、『旧手表』は俺の予想をはるかに上回ってきた。昔触った「オタク濃度が高すぎて吐き気がする」ようなゲームどもに比べれば、『旧手表』にはある程度本物の「国産ギャルゲー」の片鱗があったし、長所も短所もはっきりしてる。だからこの記事ではこのゲームと続編、そして今ぞくぞく出てくる「国産ギャルゲー」について思うことを書いてみる。今回はあらすじ紹介もなければ、激しいツッコミもしない(国産ギャルゲーをディスると叩かれるらしいんでな)。ただの随筆で、思いつくままに書く。

『アサガオは夜を識らない』レビュー

最初はこの新しいMELLOWという会社と、かつてのMMEとの関係を振り返ろうかと思ったんだけど、考えてみれば意味ねえなと。だってMMEはもう死んでるんだし、だったら直接このゲームの話をしたほうがいい。 ゲームは元MMEで最もネタを振るスクリプター「垂花」によるものだ。あの、やたら大乱交や援交を書くやつ。たまにはマトモな仕事もしてたから、発売前から「こいつ絶対なんかやらかすだろ」という匂いがプンプンしていた。 アサガオは夜を識らない。 タイトルは日本語で見るとなかなか文芸的だ。アサガオは漢字で「朝顔」、紫色の……ラッパ状の花を指す。中国語で言うところの……えーと、要するにアサガオだ。直訳すると「朝顔は夜を知らない」だが、作中では「夜」に「あい」とルビが振ってある。つまり漢字の「愛」だ。そうするとタイトルの意味は「朝顔は愛を知らない」になる。 ちなみにヒロインの名前もアサガオで、このダブルミーニングの匂いがプンプンしてくる。表記は「朝顔は夜を知らない」、実際は「ヒロインは愛を知らない」ってわけだ。 ゲームは宣伝当初からずっと「本作は真の純愛を描く」と強調していた。 経験者はわかってるだろう。脚本家が「純愛」を連呼する時、中身がどうなるか……かつて虚淵玄も純愛を語るとか言って「愛の戦士」を自称してたじゃないか。 宣伝画像でヒロインが抱いている血まみれのウサギを見て、俺は覚悟を決め、そしてちょっと期待もしながらゲームを起動した。 しかし、それが失望の始まりだとは知る由もなかった。

『ハジラブ -Making*Lovers-』レビュー

Making*Lovers は SMEE が前に出したゲームで、あれは評判が良かった。理由はいくつかある: 音楽がいい ギャグが面白い キャラが可愛い 恋愛が甘い 他の人は知らんが、俺はこの四つが主な理由だと思う。その後 SMEE は異世界転生ものをいくつか作ったあと、ようやく本質に戻るべきだと気付いたのか、この新作を出してきた。予算が足りなかったのか、新作なのに前作の皮を被せてきて、同じ『Making*Lovers』を名乗っている。だが俺から見れば、この二つのゲームには本質的な違いがある。
広告

『Parquet』レビュー

年初に知人から、今年ゆずソフトが新作を出すと聞いていた。 そして先日、本当に発表された。ただ予想外だったのは、それが全年齢作品だったこと。ゆずソフトは子ブランド「ゆずソフト Sour」、つまり「酸っぱい柚子」を立ち上げた。まあ柚子は元々酸っぱいだろ、というツッコミは置いておく。 何より重要なのは今回発表された作品、『Parquet』。 多くの柚子厨は新作がまさかの「全年齢」と聞いてメンタルをやられたようだが、俺は別にいいと思った。柚子には物語をちゃんと語る力がある。少なくとも『千恋万花』は良かった。あの低レベルな「発情」や「売肉」テーマを捨てて、シナリオ重視に舵を切るのもアリだ。叙事と演出がしっかりしていれば、これを機に大きく方向転換するのも悪くない…… もちろん、「叙事と演出がしっかりしていれば」、だが。 で、このゲームは実際「しっかり」しているのか?