感想

『彼女と俺の恋愛日常』レビュー

ギャルゲーってやつについて言えば、結構な人が「自分は絵柄じゃなくてシナリオ重視だ」なんて言うくせに、その連中のSNSアイコンは99%女の子の絵なんだよね。 別に不思議でもなんでもない。美しいものを愛する心は誰にでもあるし、仙台のオバサンに言わせりゃAdult Videoと大差ないギャルゲーにおいて「顔で選ぶ」のは至って普通のことだ。 つまりギャルゲーとして売上を伸ばして影響力を広げたいなら、まずキャラを可愛く描かなきゃ話にならない。キャラがブサイクなのに大ヒットした例なんてほとんど見たことがない。『学園ハンサム』くらいか、例外は。 だからキャラが可愛くないゲームはもう死刑宣告されたようなものだ。よほど長い歴史と分厚いファン層を持つキャラなら別だが、脳死ファンは騙せても「沈黙の大多数」は開拓できないんだから、そんなの意味ないだろ、絶対ダメ。 で、『彼女と俺の恋愛日常』を初めて見たとき、俺はこりゃクソゲーだと直感したね。

『月影のシミュラクル』レビュー

『月影のシミュラクル』は昨年のいわゆる「無料」の「ビジュアルライトノベル」で、しかも珍しいことに日本人が自分の作品をそう自称するのは本当に少ない。彼らはみんなこれをエロゲーと言う。 で、その「無料」ゲームの最後に言われた通り、あのゲームは不完全なストーリーだけで、語られていないことが山ほどある。公式も言っていた、この無料のものは重要じゃない、大事なのは後の企画だと。 じゃあその後の企画って何なの?ほら、1月のエロゲー発売予定に『月影のシミュラクル -解放の羽-』ってゲームがまた追加されてるでしょ? そう、あの無料版はまさに「体験版」、要は試遊版で、最終的な正式版がこのゲームなわけ。 考えてみれば、先に体験版を出して、後から正式版を出すだけなのに、わざわざ小難しく言って、先に無料のを出して、その後何とか企画って、結局は同じ古い手口じゃん!

『魔女こいにっき Dragon×Caravan』レビュー

魔女こいにっきというゲームは去年、俺にかなり強い印象を残した。理由は二つ。一つは物語そのもの、もう一つはその語り方だ。 魔女こいにっきの物語構造はかなり複雑で、まずゲーム内に数百年にわたる時間軸が存在する。そしてその時間軸の中に「物語の中の物語」という構造がある。一番の肝は、その数百年の時間軸そのものが一つの物語の中の物語であって、本当の現実ではそれらの物語はただの幻影にすぎない、という点だ。 魔女こいにっきの結末はぶっちゃけ罵りたくなる。主人公がさんざん苦労して感動的な HAPPY END を迎えたのに、最後の TRUE END で数行で「全部嘘、全部物語」と告げられ、本当の主人公は魔女の呪いの中に永遠に閉じ込められて逃げられないことになっている。多くの人が企画の新島夕を袋叩きにして、この野郎またプレイヤーを騙しやがって、blah blah blah……と騒いだ。 そして本編発売から間もなく、魔女こいにっきは PSV への移植が発表された。タイトルは『魔女こいにっき Dragon×Caravan』。しかも移植に際して新規シナリオを二本書くと同時に発表された。一つは攻略ヒロインへの昇格、もう一つは新篇章「灼熱の王子と小さな竜」篇の追加だ。 正直、俺は最初この追加にはそんなに興味がなかった。PSV 移植版の追加要素なんてたいてい本編と関係ない金儲けの内容だし、ヒロイン昇格なんてよくある話で、適当に話を作って無理やり攻略させるだけだろうと思っていた。だから気にも留めなかった。ところが批評空間で日本人がこのゲームを評価しているのを見て、ちょっと心が動いた。その人が言うには、PSV で追加された新篇章はただの付け足しではなく、元の物語を補完するものだという。灼熱の王子と黒竜篇に至っては、元の物語の結末の後に、本当の結末に到達する物語を描き出している、と。 これは予想通りでもあり意外でもあった。予想通りだったのは、元の魔女こいにっきの物語が最後まで書ききられておらず、主人公が永遠に日記の中に閉じ込められたままで、その後にも物語があるのは間違いないからだ。意外だったのは、本当に PSV 版でその物語を語りきってしまったことだ。 というわけで、俺はこのゲームをどうやって手に入れるか気にし始めた。最初はクラック待ちだったが、大図書館の羊飼いの PSV 版のように誰かが dump してくれるわけでもないので、駿河屋で中古を狙うしかない。最終的に比較的安い価格で状態のいい中古を手に入れられた。まあ妥当だろう。 家に帰って、長いことホコリをかぶっていた PSV を引っ張り出し、ゲームカードを差し込み、電源を入れる。ゲームが再び始まった。
広告

『キミの瞳にヒットミー』レビュー

春節に春晩を見た。というか自分はずっと春晩を見ている。春晩が本当に年々つまらなくなっているのかはわからないが、少なくとも自分たちから見れば確実に面白くなくなっている。とにかく何も記憶に残らない。 それから数日前、YouTubeで春晩のいくつかの演目をまた見てみた。意外と悪くない、少なくともそこそこ面白いと思った。 そして今日、その演目ももう思い出せない。 なぜか。春晩の政治的なあれや持ち上げの内容は脇に置くとして、歌や踊り、小品や漫才そのものは悪くない。見ている最中には「すげえ」とか「面白い」と感じるポイントはある。でも「引き込む」何かがなくて、見終われば忘れてしまう。 要するに、レベルは可もなく不可もなく、目立った亮点もなく、作り手もそこまで本気じゃない。見て、笑って、忘れる。 同じことがゲームにも言える。たとえばこの『キミの瞳にヒットミー』だ。

Tempotec Sonata IDSD をしばらく使った感想

昨年、つい出来心で参加したクラウドファンディング製品。JDクラウドファンディングのページにかなり詳しい紹介があったはず。 それに少し前に書いたとおり、この製品のメーカーは全然クラウドファンディングをやりたかったわけじゃなくて、ただの予約販売として出してきただけ。実際、クラウドファンディングが完了する前に何人ものKOLがこの製品をレビューしていた。 届いたときの箱はなかなか立派だった。

Xiaomi Hybrid Pro:買ってよかった点と微妙な点

安いイヤホンはたくさん買ってきた。漫步者 H293Pしかり、Amazon Fire Phone 付属イヤホンしかり、潜水 39に潜水 25もそうだ。しかしどれも壊れた……。 そう、全部壊れた。ひび割れ、断線、そしてなぜか液体に侵食されたものまである。本当に頑丈じゃない。そもそもの用途はベッドサイドでタブレットに繋いで、音楽は聴かずゲームをするだけの、いわゆる寝ホンだ。でもこいつらはどれもこれも酷使に耐えない。唯一耐えたのは2つだけ。AppleのEarPodsと、小米圈鉄だ。 とはいえEarPodsは音が少し篭もるし、装着感もそれほど密着しない。個人的に一番使っているのは小米の圈鉄だった。 そう、以前99元で売っていたあの圈鉄。当時の評価は「噂ほど悪くはない」。一応圈鉄だし、ゲーム用の音としては許容範囲だった。 しかし後日、父がスマホを探していると言うので、Redmi Note 4を使っている父にこの圈鉄をあげてしまった。 でも古いのが去れば新しいのが来る。ちょうど小米圈鉄のPro版が出たのを見つけたので、思い切って購入した。もう去年の11月の話だ。

『アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-』レビュー

待ちに待った~待ちに待った~春節が来て、アストラエアの白き永遠のFDがついに発売された! アストラエアの白き永遠はたぶん俺が初期にやった生肉ゲーの一つで、かなり強い印象を残してくれた。一番の印象は三つ: 音楽!演出!そして新田恵海! しかし吉住陽菜の引退で、アストラエアの白き永遠の続編は当分お預け状態。だがFAVORITEが続編で稼ぐチャンスを逃すわけもなく、ほどなくしてCVを変えたアストラエアの白き永遠のFD、つまりアストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-が出た。

『星恋*ティンクル』レビュー

時々思うことがある。日本の脚本家がアニメやゲームの原案を手掛けるとき、あいつら書きに書いてるうちに量産してるんじゃないかって。 …………いや、脚本家が生み出すものって、どう見てもワンパターンじゃね? って言いたいわけ。 例えばルルーシュ、例えばギルティクラウン、例えば革命機、例えば最新の……なんだっけ? カバネリ? 別に大河内一楼を悪く言うつもりはない、あの人ベスト脚本賞取ってるし。そうじゃなくて、ギャルゲーの話。脚本家がいくつものゲームを書くと、「同じ手口を使い回す」問題があるんじゃないかってこと。 実はかなり前から気づいてた。例えばゆずソフトのサノバウィッチの椎葉√と、その後に発売された鯨神のティアスティラのリル√はかなり被ってた。これが籐太の仕業かは知らないし、偶然かもしれない。でも「腕のある脚本」なら「臨機応変にできず一つのルートしか書けない」なんてことはないはずだろ。それじゃあまりにも手詰まりすぎる。 だけどな……星恋*ティンクルに関しては……もう何と言っていいか……

『Corona Blossom Vol.3 Journey to the Stars』レビュー

Corona Blossom の第三巻がついに発売された。つまり第一巻と第二巻を経て、無理やり三つに分割されたこのゲームもようやく結末を迎えたわけだ。 振り返ってみると、三巻の内容配分はなかなか規則的だ。第一巻はアルネが地球に来るところ、第二巻は敵役が姿を現すところ、そして最終巻は最終決戦(たぶん)。 第一巻は、主人公が空から降ってきた一塊の金属と出会う話。金属は宇宙の彼方から来たもので、主人公に触れて小さなロリに変身し、主人公がアルネ(R-Ne)と名付ける。その後、宇宙海賊と名乗る連中が現れて、アルネは自分たちが先に目をつけた獲物だから引き渡せと言ってくる。 第二巻は、主人公が宇宙海賊と友達になって、彼女たちもそんなに悪い奴じゃないと分かる話。宇宙海賊も徐々にアルネを諦め始め、主人公とも友達になる。ところが最後に主人公の姉が突然裏切り、自分は科学者で、アルネという宇宙人は研究に使えると言い出す。 第三巻は、敵役である主人公のかなで姉が、宇宙人アルネを実験に送ろうとする。そして主人公に、アルネの宇宙の力があれば人類は多くの難病を克服できる、宇宙のロリ一人を犠牲にすれば人類全体を救える、自分に加われと言う。主人公は拒否し、宇宙海賊と手を組んで、かなで姉に抵抗しながらロケットを作り、アルネを故郷へ帰すことを選ぶ。 最後の結末は、アルネが故郷へ帰り、主人公も町で結婚して子供をもうけ、あの年アルネと出会った夏を時々思い出す、というもの。
広告

『仄暗き時の果てより』レビュー

実は以前は呉一郎先生のことをそんなに気にしていなかったんだが、去年のサクラノモリ†ドリーマーズで興味を持った。 で、呉先生は一年も経たないうちに新作を出してきた。仄暗き時の果てより、しかも宣伝画像を見る限りまたホラー路線。怖い話が大好きな俺にはたまらない刺激だ。前作は高開低走(序盤は良いが終盤失速)だったけど、最後はまあまあだったし、今回はさすがに教訓を生かしてくれるだろうと思ってプレイ開始。 正月気分の中でこんなホラーゲームをやるって、我ながらヤバいと思うわ…… 終わった。で、どうだったかというと……前作サクラノモリ†ドリーマーズが高開低走なら、今作はもう……後半の展開が火爆しすぎてる。