『お兄ちゃん 右手の使用を禁止します』レビュー
世界は豊かで彩りに満ちている。どんな闇や不条理があろうとも、人間性の美しさを讃える気持ちは止められない。
蕭煌奇に『你是我的眼』という歌がある。盲目の男が恋人の支えのもと、恋人の目を通して世界を見つめるという歌だ。自分は見えなくても、恋人がそばにいてくれれば、色とりどりの世界は今なお瞳に映り込む。
君は僕の目、季節の移ろいを教えてくれる。
君は僕の目、混み合う人波を抜けさせてくれる。
君は僕の目、広大な書物の海を読ませてくれる。
君が僕の目だから、この世界がすぐ目の前にあると分かる。
歌詞は胸を打ち、涙がこぼれる……
似たような話はよくある。今日語るのは、また別の心温まる物語だ。