アストラエアの白き永遠

『アストラエアの白き永遠』レビュー

先日、蒼雪で一人が高らかに声を上げていた。すべてのギャルゲーはエロが核であるべきだ、と。ソフトなエロだろうがハードなエロだろうが隠れたエロだろうが刺激的なエロだろうが、プレイヤーが抜くための核を失ったらギャルゲーは衰退するしかない、と。 こういう意見に対して、俺は珍しくどっちつかずの態度を取ってしまった。正直に言うと、俺がギャルゲーをやる理由はこの媒体や形式が好きだからじゃなくて、日本的なちょっとした幻想と刺激のあるシナリオが好きだからだ。アニメは時間が短くてうまく話をまとめられないし、漫画やラノベは大半が無理やり引き伸ばされて連載に殺される。一作一結末のギャルゲーだけが、俺のこの欲求を多少なりとも満たしてくれる。ゲームの√が終わりを迎えるとき、物語は必ず結末を迎えるからだ。ラノベや連載漫画みたいに、底の見えない底なし沼のようにだらだら引っ張られ続けることはない。 エロ要素については、俺はずっとシナリオと衝突しないと思っている。Hシーンを入れるときはいくらでも肉を売ればいいし、Hシーンを入れないときは真面目に話を語ればいい。もしHとシナリオが切り離せなくなっているなら、それはせいぜい抜きゲーで、特殊な層の特殊な需要に応えるものに過ぎない。だからギャルゲーのシナリオには、話の展開の仕方でいくつか種類がある。際どいラインを攻めるもの、真面目な顔でソフトエロ設定を投げつけてくるもの、そしてごく稀にHとシナリオをきちんと分けているもの。じゃあ……『アストラエアの白き永遠』はたぶんその類だろう。