橘子酱

『Study Steady 2』レビュー

何年も前、『Study Steady』(別名「スタディ§ステディ」)というゲームがあった。会社は「橘子酱」(marmalade)。実はこの会社のゲームにはかなり好感を持っていて、初期の「Primal」シリーズや後の「マシュマロ」なんかを見ても、この会社の印象は「堅実」だ。話に奇をてらうことはせず、ごく普通の学園恋愛を書いて、ちょっとした感動を添える。いわゆる「王道」な作品群だ。 ところが前作『Study Steady』で何を血迷ったのか、制作スタイルをガラッと変えて、ゲームエンジンの開発に力を入れ始めた。俺から見ればかなりの労力を費やして、別に目新しくもない Emotion 技術なんてものに取り組み、そのせいでゲーム内容の大半を捨ててしまった。 だから『Study Steady』は妙な感触のゲームになった。シナリオは極めてシンプル、進行もとにかく退屈。唯一の見どころは風船みたいにゆらゆら揺れる「動くヒロイン立ち絵」なのに、技術が未熟なせいでその立ち絵はぎこちなく見えるうえ、プレイヤーの物語への没入を妨げる。おまけに動作環境が妙に高くて、ハイスペックPCじゃないと30fpsすら安定しない。ヒロインの黒タイツCGを絶賛する声は多く、HCGも大量に収録されたが、そのHCGに「動き」がないせいで拍子抜けだった…… 俺の目には、『Study Steady』は完全な失敗作に映った。だが不思議なことに、この作品はFDまで出し続けられるし、もっと理解できないのは続編まで出たことだ……『Study Steady 2』が!

『スタディ§ステディ』レビュー

俺の名前は「王お嬢」、性別は男だ。 誤解しないでほしい。俺は王という姓で、名前が「お嬢」なんだ。王お嬢が俺の名前で、紛れもなく男である。 本来なら江浙あたりをうろついているはずだったんだが、鳩妹と女教師との修羅場恋愛で心に大打撃を食らってしまった。そこで思い立ったが吉日、旅に出ることにした。北へ向かい、雪一面の土地にやって来て、ここで学校に通うことになると告げられた。 友達はいない。あるのは自分の「Koogle」だけだ。Koogleはスマホの音声アシスタントで、普段はそいつの相手をしながら間抜けな会話をしている。 こんなに寒くてたまらないクソみたいな場所で、まだ暮らせというのか? マジでアホくさい。 幸いなことに、ここには俺一人じゃない。何人かの女の子と知り合うチャンスはある。 Lawsonのコンビニでバイトしている白髪の富二代、黒髪ストレートに黒タイツのむっつりスケベな先輩、背の低い小さな仕立て屋の女の子、そして獣医になりたいという甲状腺亢進気味の妹。 しかも不思議なことに、この四人の女の子がそろって俺に強い興味を示してくる。この学校は女子校なんじゃないか、あるいは他の男子のペニスが小さすぎるんじゃないかと疑わざるを得ない。