ゲーム
先日ニュースを見てて面白い記事があった。台湾の『食用系少女』ってゲームがSteamで配信を拒否されたらしい。理由はエロ要素が多すぎるから、だそうだ。
まあ別に珍しい話でもない。最近はどこのゲームもSteamに集まろうとしてるし、エロゲーもあればエロの擦り寄りみたいなのもある。Steamはアメリカの白人が仕切ってるプラットフォームだから、児童ポルノまがいのものは確実に潰される。
で、その『食用系少女』について調べてみたら、どうやら想像してたのと違う……
見た目はソフトエロっぽいけど、ゲーム自体は別にギャルゲーってわけじゃない……というか、エロゲーみたいなテキスト主体のゲームじゃなくて、ちゃんと操作できる部分がある。
はっきり言うと……これは「経営シミュレーション」がメインのゲームだ……だから余計に興味が湧いた。
でも開発が台湾の会社だから、公式サイトで大陸のIPをBanしてるし、Steamにも出せないからパッケージ版しか売ってない。遊びたくても遊び方がわからない……
ところが友人の協力でこのゲームを手に入れたので、早速プレイ開始。
2018年に遊んだギャルゲーは全部で40本。2017年よりさらに減った。これは現実生活が充実してきた証拠でもあるし、裏を返せば……今の業界はマジで終わってるってことでもある。
見てみると、ほとんどが上半期に遊んだものだ。下半期はめっきり少なくて、しかも遊びたいと思わせるゲームがほとんどなかった。作品数もおそらく少ない。
良いことだ。来年はもっと減るだろう。ついでに業界には早く終わってほしい。そうすれば救われる子供が増えて、現実とちゃんと向き合える。
遊んだ数は少ないが、それでもいくつかは遊んだ。なのでいつも通り、良かったと思う作品を紹介しよう。
Type Moon 傘下の作品群に興味がない俺のような人間でも、これだけは認めざるを得ない。
Type Moon の Fate シリーズは、史上最も成功したギャルゲーだ。
成功とは何か? 一つの製品が生み出すファン効果で、彼らはただ焼き増しを繰り返すだけで金を稼ぎ続けられる。適当にでっち上げた外伝ですら金を吸い上げる機械だ。これが成功でなくて何が成功なのか。
2004年から今の2018年まで、Fate シリーズは二度のアニメ化、一度の前日譚小説のアニメ化、数え切れない劇場版、そして様々な派生ゲーム、派生漫画、派生アニメなどを経て、今ではスマホゲーの Fate/Grand Order まで大量のオタクが大金を突っ込んでいる。Fate の看板はあらゆる領域に広がっているが、多くの人は覚えているだろうか、Fate シリーズの起源は一つのゲーム、ギャルゲー、しかも18禁のギャルゲーだということを。このゲームは元々シナリオライターの奈須きのこが書いた小説で、市場に出すためにギャルゲーにしたという話も知っている。だが初登場がギャルゲーの形だったのは確かだ。
一つのギャルゲーから広がった世界がここまでの規模になった。これが巨大な成功でなくて何なのか。
むちゃくちゃヤバい奴がかつて「旧校舎」と「新校舎」という概念を語ったことがある。
もちろん、そいつは人間の言葉を話さないから、要は Old School と New School のことだ。はっきり言えば「新タイプ」と「レトロタイプ」。このパターンは他のゲームにも音楽ジャンルにもあるが、エロゲーの世界にも当然ある。
最初のエロゲーが何だったか覚えてるか?
主人公が美人に出会って、意気投合したら即 fuck、終わったらおしまい。カーマック大神がFPSについて言ったのと同じだ。「ゲームはAVで、ストーリーは余計だ」。裏を返せば、ゲームは気持ちよくなるためのもので、クソみたいなストーリーや創作なんて何の意味がある?気持ちよくないならゲームなんてやる意味あるのか?
普通のゲームでさえこんなに明確なのに、ましてやエロゲーにおいておや。
エロゲーは何のためにある?AVとして見るためだろうが!
だからダラダラした起承転結なんてクソ食らえで、さっさと脱いで始めりゃいいんだよ!
バタフライシーカー、今年の3月のゲームで、つい最近ようやく全ルートクリアした。
最初にこのゲームを触りたくないと思った理由は、ひとえに脚本の海原望が個人的に好みじゃなかったからだ。
海原望はたぶん Liar-soft の人で、彼が関わった作品をいくつか遊んだことがある。悪いとは言わないが、いつも大きな違和感を覚える。その違和感は原画や設定そのものから来るものではなく、たぶん脚本や会話の描写のところから来ている。だから今回バタフライシーカー の脚本がまたこいつだと知って、正直触る気が失せた。
とはいえ遊ぶゲームが本当にない。萌えゲーは好みじゃないし、他の人が神ゲーと持ち上げるようなゲームも好みじゃない。自分が好きなのはどちらかというと昔ながらの「ミステリー」「謎解き」「物語」で、あれこれ探した結果、上半期の残りはバタフライシーカー くらいしかなかった。
結局このゲームをやったわけだが、他にやりたいものもなかったのでかなり真面目にプレイして、全通した後はなかなか良いじゃないかという気分になった。
海原望のゲームを最後まで遊べたのはこれが初めてかもしれない。海原望は星空めておの別名だと言う人もいるけど……星空めておはよく知らないのでまあいいや、ははは。
ずいぶん前になるが、タイトルがツッコミどころ満載で話題になったゲームがある。
『お兄ちゃん 右手の使用を禁止します』
純粋な妹萌えゲーで、主人公には名前があるのに存在感が異常に薄い。妹たちが何人も主人公の周りを囲んで回る、OPがやたらと耳に残る作品だ。
要はキャッチーなネタがあったから成功したわけだ。
去年の今頃だったか……あるゲームが発売された……『9-nine- ここのつここのかここのいろ』だ。このゲーム、正直当時は評価してなかった。そもそも評価する要素が少ない。物語はほぼ進展せず、設定を説明しただけだったからだ。
実を言うとあれはシリーズの始まりに過ぎない。この「9nine」というゲームは分冊販売の企画で、ざっと推測するにヒロインが三人いて、各ヒロインごとに一巻、最低三巻はあるはずだ。
第一巻の話はここで書いたとおり、主人公が能力者同士の戦いに巻き込まれるというもの。悪役の能力者もいれば、主人公やヒロインのような正義の能力者もいる。人が人を殺せば、それを止める者もいる……
しかし第一巻では能力者連続殺人犯が誰なのか全く分からず、尻切れトンボで終わった。だから一年ぶりに第二巻がまた来たわけだ。
第二巻のメインヒロインは主人公の妹、新海天。だからゲームタイトルも彼女の名前にちなんだ『そらいろそらうたそらのおと』になっている。
菊桜は美しい少女で、ピンクの髪に白い肌、そして甘い笑顔を持っている。
菊桜は自分の元の姓を覚えていない。両親が誰なのかさえ知らず、長い間祖母と一緒に暮らしてきた。
祖母と言っても、実は彼女を引き取っただけで、本当の血のつながった祖母ではない。菊桜は何度も祖母に尋ねた:
「私のパパとママはどこにいるの?」
祖母はいつも笑って菊桜の頭を撫でながら、ゆっくりと言う:
「まだ子供だからね、大きくなったら教えてあげるよ」
時は流れ、月日は矢のように過ぎ、気づけば菊桜は成人し、十八歳になっていた。
十八歳の誕生日、ケーキを食べ終えた後、祖母は菊桜に誕生日プレゼントをくれた。小さな箱は重く、何が入っているのか分からない。
菊桜は早く開けて見たくてたまらなかったが、祖母に止められた。
「ケーキを食べたら、夜に、自分の部屋でゆっくり見なさい」
祖母の表情にはある種のやるせなさが……何か言えないことがあるかのようだった。
菊桜はうなずいた……
…………
秋の夜、涼しい風が吹く中、菊桜は窓辺の机に座り、このパンドラの箱を開けた。
中には一冊のノートが……紙の層は少し黄ばんでいるが、表紙は厚く、中身は影響を受けていないようだ。
最初のページをめくると、写真が挟まっていた。写真にはピンクの髪の女性が赤ん坊を抱き、カメラに向かって微笑んでいる。
菊桜は悟った。ここに両親の情報があり、写真の人物が自分の母親なのだと。
さらに読み進めると、これは日記だと分かる……過去の物語が日記とともに菊桜の目の前に現れた。
エロ音声……おっと、ASMR、Dummy Head Recording、つまりはリラックスと催眠用のドラマCDなんかをよく聴く人なら、「添い寝」って言葉には馴染みがあるはずだ。
日本語がわからなくても、「寝」の字くらいは読めるだろう。察するに「添い寝」の録音ってことだ。
だから俟斎はほんとゲスいよな。自分じゃ相手が見つからないからって、ゲームにヒロインを探させる。ゲームで探すならまだしも、自分は立ったままヒロインが勝手に寄ってくるのを待ってる。寄ってきたヒロインに文句をつけることもある。しかもその注文がやたら細かい。ブスはダメ、声が可愛くないのはダメ、非処女はダメ、人間じゃないけど最後まで男主と結ばれないのもダメ、傷ついた過去があるのもダメ、幽霊で成仏させられるのもダメ。挙げ句、とにかく男主と即エッチしないとダメ。エッチだけじゃ飽き足らず、一緒に寝ろときた。腎臓だけじゃ足りず、心まで。心だけでも足りず、サービスは完璧に。そんな風に俟斎の注文がエスカレートするにつれて、ゲームの内容もどんどん複雑になっていく。全方位的に無条件で尽くし、何も持たないデブ豚のそばで、お前が眠りに落ちるまで添い寝してくれる理想の萌え妹子が作り出された。考えただけで笑える!
とはいえ、オタクは腐女子勢に比べて財布の紐が固いとはいえ、カモもそれなりにいる。だから多くのエロゲーメーカーはわざとオタクに媚びて財布を狙う。ほら、また一つゲームが出てきた。ターゲットは明確だ。萌え妹子を描いて、こう言う。「うちのゲームを買えば、この萌え妹子が添い寝してくれるぞ」と。
タイトルは『添いカノ ~ぎゅっと抱きしめて~』。つまり「ぴったりくっつく彼女、ぎゅーっと抱きしめて」って意味だ。
買うか?買うよな?原画はあめとゆき、ヒロインのCVは夏和小。こんな豪華な布陣、買うしかないだろ!どうなんだ、買うのか!
『景の海のアペイリア』は個人的にかなり推せる。驚きがあるし、新鮮だ。ただ残念なことに、俺がここまで持ち上げたゲームなのに、去年の売上はぱっとしなかったらしい。とあるゲームのFDにも負けてる始末だ。
それでも『景の海のアペイリア』は続編を発表した。とはいえ続編と言いつつ、実質FDなのはタイトルとパッケージを見れば一目瞭然だ:
『景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~』、接尾辞は「カサブランカの騎士」。
普通、あるゲームのFanDiskといえば、本編キャラそれぞれの後日談に、本編でルートがなかったキャラの新規ルートを足したもの、大体そんなところだ。俺も最初は『景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~』がそういう作品だと思っていた。何せパッケージに描かれているのはあの二人の脇役っぽい連中だし。
脇役と言っても完全に脇役というわけではない。本編でも主人公と絡みの多いサブキャラだし、一人はもう一人のヒロインであるましろと縁のある看護師のお姉さんだ。ただゲームの仮想世界の中では、二人とも女騎士なだけ。
だが実際にプレイしてみると、これはFandiskというよりAppend diskと呼ぶべきなんじゃないか?
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