疯牛居士

『ちっちゃな花嫁 ~まだまだつぼみだもんっ~』レビュー

エロゲーはそんなにたくさんやってないけど、それなりには触れてきた。価値があるなと思う作品もあれば、ただのゴミだと思う作品もかなりある。 でもそのゴミの大半には法則性があって、たいていは企画かシナリオが大きな話題を狙って、ワケのわからない展開を入れて虎の威を借る狐状態になってるパターンだ。本当にある嗜好を救おうとして作られた作品は、だいたい「くそったれ(坑爹)」な内容にはならない。たとえば妹控向けの作品とか。 妹控向けの作品は立ち位置が純粋で、テンポもシンプル明了。ほとんどは主人公を兄、ヒロインを妹、あるいは「妹たち」に設定して、いい感じにイチャイチャさせておけばそれで終わり。たまに濃いめのやつがあっても宗旨から外れない。つまり「妹の兄への愛」を表現する。どんなに歪んでても、それは愛じゃん?兄の首を切って解剖するのも愛の表現じゃん?ヤンデレだってデレの一種だし。 だから昔は「妹控作品をやる」のに地雷を踏むなんて絶対ありえないと思ってた。せいぜい頭が弱いか、バカっぽく見えるか、少なくとも不快にはならないでしょ?システムがクソでも、展開がアホでも、妹に罪はない。制作者が可愛い妹を届けたいという気持ちは間違ってないでしょ? 俺は妹控じゃないけど、妹控作品には慰めと温かさを見つけられる。なにせ向こうは真面目に飴を配ってくれている。妹控同士は世俗への抵抗と相互理解で満ちていて、毎日お互いを傷つけ合う一部のオタクとは全然違う。愛にあふれている。有名ネットインフルエンサー「疯牛居士(狂牛居士)」の言葉を借りれば、 「妹控なやつは、みんな友達。」 もちろん、この世に永遠の友達なんていない。『ちっちゃな花嫁』に出会うまでは。