タイムリープ
最近なんだか虚しくて寂しくてちょっと寒い気分だったので、「短くて手軽」「すぐ本題に入る」「ヒロインの胸が大きい」「できればああいう内容の」、要するに「わかってるだろ」系のゲームを探そうと思って、見つけたのがこの『QUALIA ~約束の軌跡~』だ。
設定がもう一目瞭然。主人公は科学者で、巨乳のロボットを開発した。しかもロボットのあの色っぽい眼差し。今年は「AIロボットとの恋愛」みたいなくだらないギャルゲーが溢れてるけど、これは明らかにそういう凡百の連中とは違う感じがする。これが何のゲームか、まだわからないのか?
いくぞ!おい!
Moreという会社は正確に言えばギャルゲー専門の会社ではない。どう見ても……
「音楽やってる連中が、アルバムを出しやすくするために、ついでにギャルゲーも作ってる」
実際、会社名もMMEで、正式名称はMORE MUSIC ENTERTAINMENT。
つまり何が言いたいかというと、彼らの重心はどうやら本当に音楽にあって、ギャルゲーみたいな低コストのゲーム開発は彼らにとって本業じゃなくて、どちらかというと遊びの延長みたいなもんだろうなと。
もちろん遊びだろうが何だろうが、Moreはすでにいくつもゲームを出していて、「一発打って逃げる」感じでもない。むしろ花がどんどん咲いていて、子ブランドも増え続けている……
日本で新ブランドを登録するのってそんなに簡単なのかと疑うことがある。でなきゃエロゲー屋がやたらと看板を掛け替えるわけがない……
今回のMoreの新ブランドはNiko。作品名は『ゴールデンアワー』、英語名はGolden Hour。
元々Moreの二つのブランドはうまく回っていた。Moreは純愛もの、Pure Moreは抜きゲー。なのに今は分社が山ほどできて、廃萌え狙いっぽいChelseasoft、DOLCEが出したカサブランカの小花、そして今回のNiko。どんなスタイルのゲームを出すのか、まったく読めない……
以前、うちのブログの記事にコメントをくれた人がいて、その人はPULLTOPという会社を蔑んでいた。正直、俺個人としてはPULLTOPの印象は悪くない。飛行機作りや田舎恋愛、それに星を見るみたいに、俺が面白いと思ったゲームもいくつか出してるし。でも確かにPULLTOPはイマイチなものや、わけわからんほど催眠なゲームも出してはいる。ただ、その大半は分社会社の仕業なんだよな。PULLTOP LATTEなんて抜きゲーブランドとして作られたんだから、催眠でもまあ仕方ない。少なくとも本家は問題ないだろ?
コメントをくれた人が言うように、PULLTOP本体はバカだってのは俺も思うことがある。例えば、飛行機作りのゲームはおそらく最初にSTEAMで配信された日本のエロゲーの一つで、パブリッシャーはMoeNovelという会社だった。このMoeNovel、ちょっと調べたら登録資産の内容がwillplusのサブブランドって書いてあった。willplusっていうのは、つまりPULLTOPの親会社だ。
実際willplusは結構デカくて、下にたくさんブランドがある。抜きゲーも多いし、普通のゲームもある。昔の螺旋桨とかPULLTOPとかensembleとかも全部その傘下だった。guiltyってブランドも知ってる。NTRを出すところだ。これだけ大きな会社なら、それなりにうまくやってるはずだろ?なのに、いつも見るのは愚策の数々で、中には頭悪すぎる措置もある。
具体的にどう頭が悪いのか、さっきの話に戻ろう。PULLTOP = MoeNovelなら、PULLTOP自身が自分のゲームを海外展開することを選んだってことだ。自分の製品を自分で出すんだから、代理店の問題もない。問題ないはずだよな?飛行機作りのゲーム自体の評判は良かったし、海外のオタクも遊びたがってた。有志の英訳も完成してたし、STEAMで出たら買うって言ってる人も多かった。
天時地利人和、ほぼ揃ってた。PULLTOPは別に翻訳する必要すらなく、英語翻訳のライセンスを取るだけでSTEAMで寝てても稼げたはずなんだ……
『できない私が、くり返す。』というゲームには少なからぬ印象を受けた。絵柄やその他の要素のせいではなく、主に「泣ける」「最高」と多くの人が言っているからだ。一般的に多くの人に認められているゲームなら、そう悪くはないはず。六月はゲームも少ないので、その空き時間に遊んでみた。
タイトルが妙だ。私の1歳児レベルの日本語力で判断すると、たとえ私が何度タイムリープしても、何も変えられないという意味だろう。ゲームが始まると、主人公は「漣」というお姉さんから懐中時計を渡される。これは時間を越えて過去に戻れる懐中時計だという。
「でも、タイムリープしても意味はないわ。未来は変えられないから」
未来を変えられないタイムリープなんて、ほとんど役に立たない。漣は懐中時計を渡すとき、繰り返し強調した。
未来は変えられない
こうして物語は、お姉さんである漣が死んで5年後、懐中時計を持つ主人公が詩乃という少女に出会う瞬間から始まる。
『11月のアルカディア』は3月の新作。今月は遊べるゲームなんてないだろーと思っていたところにOPを観てしまい、ミステリー&ストーリー重視っぽかったので体験版をやってみた。すると主人公にCVが付いているじゃないか。誰かは分からないけど、中村悠一っぽい声だ。
「エロゲーで勇気を出して主人公にCVを付ける作品は、シナリオが坑爹なことにはならない」という原則に従い、迷わずプレイ。
結果、期待を裏切らなかった。『紙の上の魔法使い』以来、完全に手放しで称賛できる作品である。