素敵な彼女の作り方

『素敵な彼女の作り方』レビュー

俺が「ネタを振る」ゲームが好きなのは周知の通りだが、もちろん「俺」が世界の全部を代表するわけじゃない。俺の知る限り、ゲームをやる人間、特にギャルゲーをやる連中は、こういう「ネタ振り」作品があまり好きじゃない。 それはちょっとしたディテールにも表れる。たとえば俺があるフォーラムでよく見かけるのが、新作が出るたびに誰かがこう聞く光景だ。 「このゲーム、地雷ある?」 「これ純愛?」 この二言は、要するにこういう意味である。 「これ、ただの恋愛テンプレ?」 俺に理解できないのはむしろ、「ただの恋愛テンプレ」のほうだ。ギャルゲーというジャンルが生まれた瞬間から、それはもう固定されていて、少なくとも20年は経っている。20年間ぐるぐると繰り返し、繰り返し、また繰り返してきた筋書きを、いまさら必要とするのか? 最近、また「ネタを振った」ゲームが出た。しかもかなりデカいネタを振ったせいで、代理店まで関係を切った。世界中のプレイヤーが口々に罵っている……そのゲームこそ、中国語版が最初に出てSteam独占配信された百合もの、 『素敵な彼女の作り方』 だ。