『絆きらめく恋いろは -椿恋歌-』レビュー
『絆きらめく恋いろは』は発売当時、これといった亮点がないように見えたのに、最終的な売上は意外なほど良く、しかも……評価も高かった。
評価が高いのはゲーム本編がどうこうというわけでも、ヒロインの女一号の造形がどうこうというわけでも、あのメインシナリオがどうこうというわけでもない……
ひとえに女二号、つまり椿というキャラが可愛くて萌えるからだ。
で、その椿のルートが何かというと、本人は一族最大の栄誉と資源を持ちながら、ゼロから成り上がった連中にことごとく叩きのめされ、最後はかろうじて尊厳を保っただけ。こんな筋書きのどこが褒められるんだって話だが、それでも大衆は椿を可愛くて萌えると感じ、そのルートで俺が唯一いいと思った心理描写や努力と奮闘のあれこれは完全に無視された……
トニカクカワイイ、要するに可愛ければいいのだ。
ふざけんな! またか! またか! シナリオが萌えに負けた!
そして今回は萌え勢に配慮して、このゲームはファンディスクが出た。主役は元の主役ではなく、ルートも元のルートではなく……椿だ。
タイトルも『絆きらめく恋いろは -椿恋歌-』になった。