『ヨスガノソラ』レビュー
実はずっと言ってなかったことがある。それは俺が「ヨスガノソラ」というゲームを一度もプレイしたことがない、というかアニメすら最後まで見ていない、ということだ。
大部分の人間と同じで、俺もアニメは一番やばいあの話だけ見た。確か2010年くらいで、Bilibiliのアニメ枠のトップに最終話が載っていたから、なんとなく開いて見た記憶がある。聖光もなかった。もちろんすぐに興味は失せた。何せその後の10月新番がめちゃくちゃ強かったからな。一番有名な「俺妹」、そして俺に長く影響を与えた「神のみ」、そんな中で「ヨスガノソラ」なんてただのエロ寸止めアニメにしか感じなかった。
もちろんその後、オタク界隈を深く知るにつれて、この「ヨスガノソラ」が何を象徴しているのかも大体わかったし、双子の兄妹が恋人になる話だということも知った。穹妹の壁紙を何枚か保存したこともある……が、ゲームはやっぱり触っていないし、アニメも見終わっていない。
理由ならある。もうこのストーリーは誰もが知っている。今さらゲームやアニメを見る意味があるのか? ただの妹萌えゲーの代表例じゃないか?
だから俺は「エアプ」の状態で、ヨスガノソラというIPが毎年ネタにされ、毎年金儲けに使われ、挙句メーカーに安定収入をもたらす金のなる木になっているのを眺めていた。ゲーム自体はもう何年も前の話なのに、だ。
そこでちょっと気になった。もしかして、このゲームは俺が思っているほど単純じゃないんじゃないか? と。だから俺はこのゲームをやることにした。「エアプ」の帽子を脱ぎ捨てるために。