翠の海

『箱庭ロジック』レビュー

日本語を学んで気づいたんだが、日本語由来の漢語ってけっこう多いよな。「暴走」とか「違和」とか、まあ「箱庭」もそのひとつだと思う。 「箱庭」って言葉はアニメ作品の………………歌詞でよく見かける。はこにわのせかい(箱庭の世界)とか、そういうやつ。別に難しい言葉じゃない。箱庭、箱庭、箱やら盒やらのなかの中庭。欧米風の言葉で言えば SandBox、サンドボックスか砂盤。もっと中国っぽい言葉なら「盆景」もある。じっさいこの概念のもともとの出自は欧米で、日本が取り入れたあとに「箱庭」と呼んだだけ。ここでその日本人に本気で感謝したい。サンドボックスとか、ほかの何かしらにしなかっただけで、もう嬉し涙が出てくる。 もちろん「箱庭」と縁が深いのは箱庭療法ってやつだ。箱庭療法は心理診断に関わる療法で、患者に「箱庭」を与えて理想の小さな世界を構築させ、その世界の要素からその人の心理状態を推測する。 ざっくり言えば、わりと高度な心理テストみたいなもの。 だから箱庭ロジック(箱庭 Logic)を初めて見たとき、探偵とサスペンスの看板を目にして、このゲームの裏にはただならぬものがあると感じた。

『翠の海』レビュー

『翠の海』を知ったのは2年前。ゲームCGの1枚を見かけて、月明かりの下のヒロインがあまりに綺麗だったから、もっと何枚か探そうと思って検索してたら、CGがおかしなことになってるのに気づいた。同じポーズでヒロインが血の付いた包丁を握ってるCGがある。ああ、はいはい、分かった、闇落ちヒロインの設定なんてそこら中にあるし。調べるとどうやら漢化組が翻訳中らしい。じゃあ中国語版を待とう、と待って待って、待ちに待って、俺みたいな雑魚が生肉に手を出し始める頃になっても漢化の報せは来ない。仕方ないから本体に手を出した。 このゲームについてはあまり知らなかった。プレイ前にざっと見た感じ、評価はおおむね好評。ただ誰もシナリオには触れてなくて、選択肢を間違えると死ぬ、とだけ書いてあった。 「男主が死ぬくらい大したことじゃねえだろ。」 というわけでゲーム開始。