蒼の彼方のフォーリズム

『蒼の彼方のフォーリズム Extra 2』レビュー

『蒼の彼方のフォーリズム』というゲームにおいて、鳶沢みさきというキャラクターは多くの欧米プレイヤーから「Best Girl」と呼ばれている。 もちろんBestが最上級を意味するのは誰でも知っているが、欧米のオタクはみんなDDで、誰を見てもBest Girlと言う。Best Girl = Waifuと理解してもらっても構わない。 要するに、欧米オタクの美意識では、鳶沢みさきのような比較的リアルで情感を重視し、ちょっと脆い女の子の方が好まれるのだ。もし心のどこかにちょっとした自负があれば、なおさら良い。 周知の通り、『蒼の彼方のフォーリズム』の開発元であるSpriteは何年も前に死んでいる。昔、彼らは自らギャルゲー市場を放棄し、開発予定だった続編を捨て、「業界市場の縮小」を理由にソーシャルゲームやブラウザゲームに手を出した。結局ソシャゲも成功せず、すごすごとギャルゲー……のグッズ制作に戻ってきた。 そう、Spriteという会社は復活してからも、急いでゲーム制作を再開するでもなく、グッズ販売を始めた。まるで倒産寸前の頃と同じだ。グッズ売りが本当に儲かるのか、Spriteは楽しそうに経営している。プレイヤーが呆れ果てた頃、Spriteはようやく新作を発表した…… 『蒼の彼方のフォーリズム Extra 2』 つまり、さんざん引っ張っておいて作ったのはファンディスク1本。もちろん販促として相変わらずグッズも豊富で、このクソ会社はグッズ作りにすっかり慣れているようだ。 ゲームは少し前に発売された。プレイ時間は短くない。簡単に感想を述べよう。

『蒼の彼方のフォーリズム』レビュー

このゲーム、正直に言うと一年近く積んでいた。 というのもオレには悪いクセがあって、みんなが遊んでるのを見たり、感想やスクショを眺めたりするだけで、だいたい話の流れが脳内補完できてしまう。で、なんとなく分かった気になってしまうもんだから、よっぽど他にやることがないとか、特別な理由がない限りは優先して手を出さない。たいていは未開拓の荒地を耕すほうに時間を回してしまう。まあそんな感じだ。 そんなわけで、最近になってアニメがもうすぐ始まるってなってようやく「あ、これ積んでたわ」と思い出してプレイ開始。ところがゲーム自体が面白すぎて進みが遅く、アニメが二話まで放送されたあたりでやっとクリアした。 ん? 今なんつった? ゲーム自体が面白すぎる? そう、これは正のエネルギーと明るい人生観、そして心の傷を癒やす力に満ちあふれた良ゲーなのだ(眼鏡クイッ)。