『虹の彼方に』レビュー
病弱な女の子は庇護欲を掻き立てる。だから多くの物語では、ヒロインが重い病気を抱えている、あるいは抱えやすい設定になっている。病床に横たわり、病室の窓から外の景色を眺め、空を見上げ、いつか治ったら普通の暮らしができるのだろうと想像する。そこに優しい主人公が現れ、毎日ベッドのそばで半月の夜空を一緒に見上げ、心のどこかでこの重病の少女が実はもう長くないという事実を受け入れている——
ああ、なんて涙を誘うんだ!なんて癒やされるんだ!なんて感動的なんだ!
だから公式サイトの虹の彼方にの紹介を読んだら、誰だってこんな癒やし系の話だと思うに決まっている。まあ……ある意味では確かに癒やされるんだけどな。