暗黒童謡とコマドリの悲劇
私は教養のない人間で、暗黒童謡なるものを聞くまでそんなものの存在すら知らなかった。初めてそれを意識したのは『名前のない怪物』で、とあるアニメのEDを見た時に気づいたんだ。正直なところ『名前のない怪物』は読んでいて少し薄気味悪い。というのも、この中の「怪物」は欲望、罪、汚れなど、恐ろしいものにいくらでも置き換えられてしまう。そうやって当てはめてみると、この童謡はさらに怖くなる。
「さすが暗黒童謡、考えれば考えるほど怖い」ほんの数語なのにこれほどの余韻があるのだから、暗黒童謡の威力は侮れない。
ところが、ある日ふと自分が子どもの頃に唱えていた童謡を思い出して、どうもそういう話でもない気がしてきた。