銀河鉄道の夜

『星空鉄道とシロの旅』レビュー

主人公は平凡な社畜絵師。ひょんなことから夜の蒸気機関車に乗り込み、どこへ向かうかもわからない旅に出る。 車内にいるのは主人公だけじゃない。スウェーデンから来た外国人、糸目のお兄さん、美人のお姉さん、それに黒猫ロリータ。もちろん、何を聞いても要領を得ない車掌もいる。 旅はいろんな場所を通る。北欧の黒い森、日本の南の島、北海道の函館天文館、そして主人公がかつて暮らしていた場所。 そう、この列車は時間と空間を越えた存在で、乗客たちをそれぞれがかつて最も憧れた場所へ連れて行く。外国人にとっては故郷の黒い森、糸目のお兄さんにとっては島が故郷、美人のお姉さんの故郷は北海道、そして主人公の故郷は当然、あの住まいだ。