エロゲー
先日、俺の主力エロゲー機であるChuwi Minibookが調子を崩して、電源ランプが点かなくなった。保証が切れる前にと思って返修を頼もうとお姉さんに連絡したものの、たぶん2ヶ月くらい誰も相手にしてくれなくて、もう諦めかけた頃に。
メールが来た!
お姉さんいわく返修可能で、俺が気にしていた点についても説明があった。Chuwiのアフターサービスはゴミで、大体OSを入れ直して送り返してくるだけだと聞いていたのに、どうやらクラウドファンディングの製品はそうでもないらしい。
もちろん、2ヶ月も返信がなかった理由も分かった。前に返信してきたお姉さんが退職して、その後2ヶ月間も人が採用できなかったそうだ……。
で、結局そのマシンは送り出されて、手元にWindows機がなくなった。
そんな時、奥さんの持ち物欄でLenovoらしきWindowsタブレットを見つけた。型番を見るとLenovo MIIX 2 10で、なんとキーボードまで付いている。「ちょっと借りていい?」と聞くと、
「いいよ、それはお前の義母のパソコンで、もうずっと放置されてるみたいだし」
というわけで、このLenovo MIIX 2 10を手に取って、またギャルゲーをやることにした。
俺はNTR好きでもないし、NTR好きの連中の心理も理解できんのだが、それでも日本のエロゲーにはNTR題材の作品が山ほどある。
いわゆるNTR題材ってのは、今の小学生が言う「好きな子が自分じゃなくて他の奴が好き」なんてレベルじゃなくて、「寝取る」って意味だ。意味は簡単、お前の嫁でも妻でも愛人でも彼女でも、他の奴に寝取られたってことだ。。。
要するに寝取られたわけだ。いくらお前が5chやACFUN、緑化街、雷霆崖5chを年中徘徊してても、寝取られたことに喜びを感じる奴なんて見たことねえ。だからNTR好きの心理はそう簡単には理解できん。
それなのにNTR系のゲームは後を絶たない。多くの会社がこういうゲームを出すし、中には専門のブランドを作ってNTRゲーだけを出し、ブランドの専門性を追求するところまである。
たとえばこの『放課後に乱れる姉教師と隣の部屋で喘ぐ妹 ~恋人になった女の子が、知り合いの嫌な男に寝取られる~』ってゲームは、自分は正統派NTRゲーだと名乗っている。
Corona Blossom の第三巻がついに発売された。つまり第一巻と第二巻を経て、無理やり三つに分割されたこのゲームもようやく結末を迎えたわけだ。
振り返ってみると、三巻の内容配分はなかなか規則的だ。第一巻はアルネが地球に来るところ、第二巻は敵役が姿を現すところ、そして最終巻は最終決戦(たぶん)。
第一巻は、主人公が空から降ってきた一塊の金属と出会う話。金属は宇宙の彼方から来たもので、主人公に触れて小さなロリに変身し、主人公がアルネ(R-Ne)と名付ける。その後、宇宙海賊と名乗る連中が現れて、アルネは自分たちが先に目をつけた獲物だから引き渡せと言ってくる。
第二巻は、主人公が宇宙海賊と友達になって、彼女たちもそんなに悪い奴じゃないと分かる話。宇宙海賊も徐々にアルネを諦め始め、主人公とも友達になる。ところが最後に主人公の姉が突然裏切り、自分は科学者で、アルネという宇宙人は研究に使えると言い出す。
第三巻は、敵役である主人公のかなで姉が、宇宙人アルネを実験に送ろうとする。そして主人公に、アルネの宇宙の力があれば人類は多くの難病を克服できる、宇宙のロリ一人を犠牲にすれば人類全体を救える、自分に加われと言う。主人公は拒否し、宇宙海賊と手を組んで、かなで姉に抵抗しながらロケットを作り、アルネを故郷へ帰すことを選ぶ。
最後の結末は、アルネが故郷へ帰り、主人公も町で結婚して子供をもうけ、あの年アルネと出会った夏を時々思い出す、というもの。
恥ずかしながら、自分ではそれなりにタフな人間だと思っているんだが、人生で初めてジェットコースターに乗ったのは4年前のことだ。
勤め先がタダで鄭州の「方特」とかいう遊園地に連れて行ってくれたので、そこで人生初のジェットコースターに乗った。
感想は……うまく言えないが、とにかく前立腺がえらく不快だった。
Corona Blossomが完結した直後、第2巻も発表された。別に驚くことでもない。このシリーズは最初から全3巻と告知されていたからだ。
面白いのは、Corona Blossomが日本で発売されたのはSteam版の1ヶ月後だってこと。つまりSteamのほうが日本より1ヶ月早く遊べるわけで、この第2巻も含めて、日本では11月発売予定のギャルゲーがSteamに先に登場した。なかなか太っ腹である。
Corona Blossomの第1巻は、批評空間での日本人の評価はあまり高くなかった。「話が広がらない」「日常がつまらない」「分割販売は節操がない」などなど。まあ分かる。今の日本のエロゲーで、深い恨みを抱えた巫女とか、復国アイドルとか、ヤれる妖刀とか、ヤれる電車のモジュールとか出さないと、誰が相手にするかって話だよな? ありきたりな展開にはもう飽き飽きだ。空から金属の石が落ちてきてDuangっと猫耳の萌え妹子になるとか、ラノベが10年前に使い古したネタだ好吗? 全部テンプレだよ!
昔、こんな脳内設定を考えたことがある。
内容は夢に関するものだ。いわゆる「私立探偵」みたいな職業の人間が、他人の夢の中に入り込んで冒険を繰り広げ、最終的には夢の中のその人に対してある物事への見方を変えさせる。もちろん最後は金で動くプロとして。
聞くだと「インセプション」そっくりだが、俺の中ではちょっと違う。どうせ「探偵」や「ハンター」のような立場で「他人の夢」に入るなら、夢の中の設定や環境はすべて夢の持ち主に関係しているはずだ。潜入者としては、環境に素早く適応し、かつ“夢の主の合理的な設定”を利用して自分に有利な条件を手に入れ、任務を達成するべきだろう。
たとえば、ネットゲーム中毒のヤツの夢に入れば、おそらくゲームみたいな世界に配置される。君は夢の主が君に与えた役割設定に素早く適応しつつ、他人の夢の中で浮かないように自分を偽装しなきゃいけない。そのためには夢の主についてある程度知っておく必要がある。好み、性格、果ては内心まで。でなきゃ盲目的に他人の縄張りに入って、失敗するどころか二度と目覚められないチャンスを失うことだってありうる……
俺はこの設定を一時期マジでクールだと思っていて、みっともない短編のネタ文も書いた。探せばこのブログで見つかると思う。今読み返すと問題だらけで、恥ずかしくてまともに見ていられないけどな。でもその設定を引っ張り出してリメイクし、またネタ文を書こうかと考えている。最近時間とインスピレーションがあるかどうかだ。
4月アニメに『ワガママハイスペック』という変な新作があった。中国語だと「任性 High-Spec」と訳されていた気がする。中身はごく少なく、尺も極端に短く、見ていてわけがわからなかった。
ただ、これは要するにエロゲー原作だ。アニメ放送開始時点で、ゲームはまだ発売すらしていない。だからこれはゲームの宣伝用映像みたいなもので、泡麺アニメかどうかなんてどうでもいい。
結局のところ、これがどうなのかはゲーム次第だ。
少し前にDOOMはレトロ路線を行っているという話を見たが、俺はそうは思わない。DOOMはゲームの本質に戻っただけで、レトロとは言えない。ゲームは本来DOOMみたいであるべきなんだ。
レトロと言えば、ワガママハイスペックのほうがよほどレトロだと思う。エロゲーに対するレトロだ。
陳腐だと分かってるし、こんな書き方はすべきじゃないとも思うんだけど、ゲームの話をする前にちょっと昔のことを語らせてほしい。人生経験と照らし合わせてこそ、ゲームの中身もより深く感じられるってもんだ。
まずは眼差しから……
俺がこの人生で忘れられない女性の目、その一つに小学時代のとある女子の目がある。
当時の俺は優等生だった。かなり極端な優等生で、正直なぜ自分が優等生なのかも分からなかった。授業の内容は当然覚えるべきものだと思ってたし、体育の長距離走も当然あれくらいの速さで走るべきだと思ってたし、スピーチも当然ああいうふうにやるべきだと思ってた。
理解できなかったし、分かりようもなかった。こうした俺にとっての「当然」が、他の人間にとってはどれほど難しいことなのか。
俺は他人を敵だと思ったことはないけど、こっちを挑戦対象にしたい奴は必ずいる。
ある期末試験のあと、一人の女子が飛び出してきて、強い眼差しでこう言った。
「覚えておいて。次の試験で、私は絶対に一位を取って、あなたを超えるから」
言い終わると、彼女は振り向いて走り去った。
そして次の期末試験、彼女は本当に一位になった。俺は数学で一問間違えて二位。正直これはあまり気にしていなかった。すぐ次の試験でまた俺が一位になったからだ。そしてあの女子はやっぱりあの、非常に強靭な……どこか怨みがかった目で俺を見ていた。
「なんで彼女は俺を敵みたいに見るんだ?」理解できなかった。しかしこの感覚が分かったのは、それから何年も経ってからのこと。そしてこの感覚への共鳴は、歳月が流れるほどにますます深く、鮮明になっていく……