Pinebook

Pinebook Pro の正直な感想

前書き: Pinebook Pro は 2019 年頃にはもう手に入れていた。当時一緒にいじっていたのは Chuwi Minibook だったと記憶している。それが1年半ほど経つと、この Pinebook Pro はほとんどホコリを被っていた。そんな中、少し前に ThinkPad X1 Carbon 2017 をなくしてしまい、本当に使える PC がなくなったので、こいつを引っ張り出してしばらく「メイン機」として使ってみた。 正直なところ、Pinebook Pro が発売された当初はエコシステムがかなり不完全だった(それでも旧型 Pinebookよりはずっとマシだったけど)。今は新しい一時的なメイン用ノートPCがあるので、Pinebook Pro はそろそろお役御免にできる。Pinebook Pro を使った日々は面白くもあり苦しくもあった思い出だが、まあ振り返ってみれば、この「オープンソース Arm Linux ノートPC」を真面目に体験するいい機会だったし、長所も短所も見えた。だからここで主観的に評価する資格くらいはあるだろう。

Pinebook を使ってみた

Pinebookを買おうと決めたのは少なくとも1年以上前のことだ。1年前、あちこちのLinuxニュースサイトがこのマシンを「99ドルのLinuxノートPC」として紹介し始めたのを見た。実際に99ドルで売られていたわけだが、別に目新しいものでもない。いわゆるPinebookとは、Indiegogoでクラウドファンディングされた開発ボードPine64に、ノートPCの殻をかぶせただけのものだ。しかも、ネット上には似たような製品がすでにたくさんある。大半は「ラズパイノートPC」のようなもので、Raspberry Piにノートの殻をかぶせたり、3Dプリントでケースを作ってバッテリーを積んだりしたものだ。 まずはPinebookの主なスペックを見てみよう。 画面は11インチまたは14インチの1366×768(11インチはIPS、14インチはTN) メモリ2GB eMMC 16GB Wi-FiとBluetooth MicroSDカードリーダー USBポート、イヤホンジャック、HDMI出力 特に目を引く点はなく、これだけではPinebookに興味を持たなかった。Pinebook最大の長所、そして最大の武器は性能ではなく、見た目の良さだ。 そう、巷にあふれる同類の「ラズパイLaptop」と比べると、Pinebookはまるで天女のように美しい。しかも値段もまったく高くない。安いし、Pine64は当時のRaspberry Piより進んだ64ビットARMプロセッサ(Pine64のクラウドファンディング時、Raspberry Piはまだ1代目だったと記憶している)を謳っていた。おもちゃに使う分には悪くないだろう。 ところが、買おうと決めてから手元に届くまで、まるまる1年以上かかってしまった。 届いてから2週間ほど触ってみた。驚きもあれば失望もあった。星の海で貝を拾うように考えを整理し、その酸いも甘いもまとめて共有しようと思う。