frill
高校の頃、よく「歓歓文苑」というサイトを見ていた。実態はアダルトサイトのテキスト版みたいなもので、定期的に更新されるエロ小説が載っていた。
そのサイトは俺が大学を卒業するまでしぶとく生き残っていたが、その後は消えた。今に至るまで、二度と復活していない。
あのサイトにはなかなか良い文章がいくつかあって、筆致がかなり上手く、中には想像を掻き立てるものもあった。一番印象に残っているのは女教師の話で、女教師が生徒の成績を上げるために、クラスの落ちこぼれ連中が全員学年トップに入れたら体を差し出す、抱かれてもいいと生徒と約束する話だ。
その小説の描写もなかなか面白くて、教師もいくつもの心理的障壁を突破していく。校長の淫威に屈するかと思いきや、逆に生徒に身を捧げる方を選ぶ。結末はちょっと意外で、むしろハッピーエンドっぽい感じすらあった。
ああ、話がだいぶ逸れた。ただ、物事の定型ってのは時に思いがけない効果を生むものだ。たとえばこの『パコマネ わたし、今日から名門野球部の性処理係になります…』というゲームがそう。
まったくもう、エロゲーをやってからというもの、教科書には絶対載らない単語を山ほど覚えてしまった。ヤリチンとかヤリマンとか、この前なんかヤリサーなんてのも見ちまった。なんだよヤリサーって。ググらずにいられねえだろ、ググったら一晩の青春が吹っ飛んだわ。
周知の通り(知らないとか言うなよ、信じないからな)、ヤリマンはヤリマンで、ヤリチンはその男性版の言葉だ(中国語でどう言えばいいのか分からん、まさか「黒包皮」なんて呼べないだろ)。で、類推すればヤリサーは「だれとでもやれる」のサーだ。このサーってのはそう、サークルのサーだ。英語で Circle。日本のカタカナだと「サークル」なわけだ。つなげて見ればヤリサーは「だれとでもやれるサークル」ってことになる。はっきり言やあ「ヤリ目的の乱交サークル」だ。
で、このヤリサーを調べてる時にYahoo!知恵袋で解説記事を見つけたんだが、この言葉がまさかこんなに奥が深いとは思わなかったね。
Yahoo!知恵袋:日本の大学生のスキャンダルについて Yahoo!知恵袋:なぜ日本のテニスサークルは評判が悪いのか?
高校の頃、聞いた話がある。うちの学校の隣のクラスに、金をもらって他人とセックスする女の子がいるらしい、と。
「ほら、あの子だよ」 当時の隣の席のやつが、隣のクラスの女の子の後ろ姿を指差して、以前俺に語っていたこの「学校の秘密」の主役を教えてくれた。
正直に言うと、その子の顔は後で見たことがある。可愛くはない。唇が厚くて、でも痩せていて、肌は白くて、ポニーテールで、よく笑っていた。
俺が一番感じたのは、こいつがそんなことをするなんて信じられない、ということだった。