ギャルゲー
『竜翼のメロディア』は漩涡社の古いゲームで、テーマは「歌唱」と「竜族」。とにかくいつも通りの半魔幻的なノリだ。
このゲームはどう言えばいいのか……かなり……冗長?
東洋系の文化にはちょっと独特な現象がある。それは「転世」という設定を持つことだ。もちろんこれを決めているのは文化ではなく宗教で、「転世」は仏教でよく説かれていて、東洋には仏教を重んじる国も多い。だから自然とこの設定は多くの人に受け入れられるようになった。
「転世」とは何か。言葉の通り、人が死んだ後、その魂が別の人間の体で生まれ変わることだ。前世の記憶がある場合もあれば、ない場合もある。どことなく「魂の保存則」みたいな響きがある。
「転世」は多くの文学作品で恋愛と結びつけられがちだ。前世の恋人が次の輪廻でもまた恋に落ち、数千年を巡り、二人は数百回出会い、あるいは成就し、あるいは一度も本当に寄り添うことなく、無限の輪廻の中で右往左往する。聞き手である我々はただただため息をつくしかない。
なぜため息が出るのか。ひとえに造化の皮肉さを噛みしめるからで、ついでに「これが運命なんだな」とも思ってしまう。
最近プレイしたゲームがちょっと変わっていて、散財系だったり、大肉蛆系だったり、ヤリサー系だったりと、非伝統系ばかりを渡り歩いていたら、だんだん元の廃萌えが懐かしくなってきた。1月にゲームを落とすとき、無性に軽くて楽しいゲームがやりたくなった。
そんなわけで1月の新作の中から、凍京 NECRO をダウンロードしているときに、はにかみ Clover というゲームを見つけた。
あの凍京 NECRO と比べると、はにかみ Clover は明らかに可愛い美少女ゲームの王道ルートだ。興奮した私は、開発が緑茶社(ゆずソフト系ではなく、ここでは便宜上の呼称)だと知って、緑茶社なら大きな問題は起きないだろう、南十字星恋歌も評価は悪くなかったし、これもまあまあだろうと踏んだ。さらに公式サイトでCVを確認すると、最初のヒロインは後藤麻衣そのもの、後の秋野花や仙台エリもいい声だ。何よりぶっ飛んだのは、後でゲームのOPを見たことだった。
デレデレ自治会長、甘い上手な先輩、エッチな彼女さん、ダメ兄貴製造機の妹、それに誘惑とリズム感満載の映像が加わる。
ゲームは「ちょっとHな彼女との恋物語」というキャッチコピーも掲げている。正直に言えば、このOPは萌え抜きっぽく見えるが、それでも切手の大肉蛆やヤリサーよりはマシだと、そうだろう?長年の経験から言って、これはきっと笑いに満ちた萌えゲーだ。たとえ抜きゲーだとしても笑えるやつで、特殊効果なしの娯楽的な軽い抜きゲーなら、きっと楽しくプレイできるはずだ。
当時の私の感想はこうだった。
ずいぶん前のことだ。今から見ればそうでもないけど、友人と飯を食ってた時にこう聞かれた。「なんで彼女を作らないんだ。お前はもうダイエットに成功してるのに。それともあの俺を振った腐女子が忘れられないのか、それとも性癖がおかしいのか」と。
こういう質問には最初は答えを拒否してた。でも答えないと事態は悪くなる。片思いしてるダサい男と勘違いされるのも、振られてホモになった変態と勘違いされるのも、どっちもマズい。
さんざん考えた末、慎重に答えた。
「だって、女との付き合い方がよく分かんねえんだよ。掴みどころがなくて、プレッシャーがすごいし、正直めんどくさい」
友人は一瞬キョトンとした後、ぶっと吹き出した。
LOVEREC.-ミニシアターズはLoverecのファンディスクだ。
正直、LoveRec本体はなかなかの出来なのに、このファンディスクはもう……あまりにも寂しすぎる。
ゲーム容量はたったの1.95G。内容は原作のエンディング直後から始まり、卒業を控えた主人公と、白髪の妹が新しいC90で自分たちが撮った映画を売ろうと、みんなで奮闘するという話。
うん……でもこれって序章だけで、映画撮影の話は全然出てこないんだけど。
Maggot baitsの制作会社はClockup。知ってる人なら、あるいはうっかり手を出した人なら分かるだろうけど、この会社はいくつか重口ゲーを出してる……
だからMaggot baitsというタイトルからして、名前の通り、ある程度は察しがつくはずだ。
Maggot:蛆虫 baits:餌
組み合わせれば蛆虫への誘餌。
ゲームの筋書きと照らし合わせると、まさにその通り。触手がいて、巨大な虫がいて、そして虫に喰われ、貪られる……魔女と呼ばれる者、狩人と呼ばれる人間たち。
俺は許容範囲が広い方で、面白い話だと聞けば萌え系でも乙女向けでもBL向けでもミステリーでも、果ては猟奇向けでも手を出す。
『蜥蜴の尻尾切り』は猟奇向けのゲームだ。というかこの会社のゲームは全部猟奇向けだ。しかも面白いことに、猟奇やグロ系のゲームって評価が意外なほど高いことが多い。不快感を与えるはずなのに、多くの人が手放しで褒めていて、しかもかなりの人が「猟奇的なゲームだけど、話はすごく癒し系」なんて言う。
この手の言い分が俺にはよく分からない。猟奇はあくまで手段で、本質は物語の方だろ。小学生の小明がおばあさんを道路の向こうへ連れて行ってあげて、それから交通事故に遭った小明が松葉杖をつきながらでもおばあさんを連れて行ってあげるのと、ケツの穴にバイブを突っ込んだ小明がおばあさんに会っても連れて行ってあげるのは、実はどれも同じことを言っている。細部にこだわるのは時として無意味だ。所詮は薬味で、メインディッシュは同じなんだから。
で、『蜥蜴の尻尾切り』の話はどうなのか。薬味はどうか。メインディッシュはどうなのか。
端的に言う。クソだ。
このゲーム、正直に言うと一年近く積んでいた。
というのもオレには悪いクセがあって、みんなが遊んでるのを見たり、感想やスクショを眺めたりするだけで、だいたい話の流れが脳内補完できてしまう。で、なんとなく分かった気になってしまうもんだから、よっぽど他にやることがないとか、特別な理由がない限りは優先して手を出さない。たいていは未開拓の荒地を耕すほうに時間を回してしまう。まあそんな感じだ。
そんなわけで、最近になってアニメがもうすぐ始まるってなってようやく「あ、これ積んでたわ」と思い出してプレイ開始。ところがゲーム自体が面白すぎて進みが遅く、アニメが二話まで放送されたあたりでやっとクリアした。
ん? 今なんつった? ゲーム自体が面白すぎる?
そう、これは正のエネルギーと明るい人生観、そして心の傷を癒やす力に満ちあふれた良ゲーなのだ(眼鏡クイッ)。
自分に自慢できるネタができるとは思ってもみなかった。まあ、これってむしろ「こいつは救いようがないほどダメ人間だ」って証明してるだけな気もするけど。
たとえば年末になって、今年一年でいったい何本のギャルゲーをやったのか見てみようと思ったわけ。調べてビックリ……80本。
もちろん、分割販売されてるゲームをまとめて数えれば、この数字はもう少し減るけどな。
正直に言うと、俺はギャルゲーが好きじゃない。何度も言ってる気がするけど、これをやってるのはアニメの半端な制作が嫌いだから、ラノベのアホみたいなストーリーが嫌いだから、ラノベや漫画の終わらないループ展開が嫌いだからだ。日本風の絵柄への愛着を満たしつつ、もっとスッキリと物語の結末まで一気に見せてくれる作品は、ギャルゲーの中にしか見つけられない。だって、ギャルゲーで「続きは次巻で」なんて言われたことはほとんどないし、悪く言えば、ゲームの中では主人公は結局ヒロインとヤレるわけで、増え続けるヒロイン候補たちの間でフラフラするなんてことはないからな。
「地雷排除者」なんて呼ばれるのは嫌いだし、俺の感想に対して「大〇〇で大△△を犯すのが好きなんだろ、どうせアダルトゲームをやってるんだから、カッコつけてんじゃねえよ」とか言われるのも嫌いだ。それでも気づけばこんなにたくさんプレイしていた。ある人に「そんなにやったなら、いくつかおすすめしろよ」と言われた。
自分のゲーム歴を振り返ってみると、優れたゲーム、つまり「面白い」と形容できるゲームは本当に少ない。ほとんどは粗悪なグラフィックとワケのわからないストーリーだ。まともなストーリーをいくつか紹介できれば、布教にもなるし、多くの人が回り道をせずに済む。きっと意味のあることだ。なにせ俺はもうクソを食らってるわけだし、他人も糞尿の穴に落ちるのを笑って見るのは大好きだが、それ以上に、「それがクソだと分かっていながらも、意気揚々と食う醜い奴ら」を見る方が好きなんだ。
というわけで始めよう。順不同、思いついた順に書いていく。
国産ギャルゲーもそこそこ触ってきたけど、正直たいしたことないのが多い。模倣の痕跡が露骨で、しかも日本語のクセまで付いてる。俺は日本語は読めないが、それでも毎日脳内補完で原版ギャルゲーを遊んでる。中国人が作るギャルゲーなら、もっとローカルな要素を入れてもいいはずだ。日本式のセットから離れたら生きていけないわけじゃない。なにせ昔の国産RPGはそれが可能だって証明してるしな。中二臭プンプンの日本風パクリ国産ギャルゲーは、だいたい紹介をチラ見しただけでパスしてる。
質はさておき、そこまで日本をパクるなら、なんでわざわざこれをやるんだ。日本原版を直接やったほうがマシだろ? そう思わないか?
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