ギャルゲー

『お兄ちゃん 右手の使用を禁止します』レビュー

世界は豊かで彩りに満ちている。どんな闇や不条理があろうとも、人間性の美しさを讃える気持ちは止められない。 蕭煌奇に『你是我的眼』という歌がある。盲目の男が恋人の支えのもと、恋人の目を通して世界を見つめるという歌だ。自分は見えなくても、恋人がそばにいてくれれば、色とりどりの世界は今なお瞳に映り込む。 君は僕の目、季節の移ろいを教えてくれる。 君は僕の目、混み合う人波を抜けさせてくれる。 君は僕の目、広大な書物の海を読ませてくれる。 君が僕の目だから、この世界がすぐ目の前にあると分かる。 歌詞は胸を打ち、涙がこぼれる…… 似たような話はよくある。今日語るのは、また別の心温まる物語だ。

『恋する夏のラストリゾート』レビュー

文学青年にこんな言葉がある。「人生には一度、思い立ったらすぐ旅に出るべきだ。荷物を背負ってそのまま旅路につき、都会の喧騒から離れて心の平穏を求める」と。 実際、この言葉はなかなか理にかなっている。遠出しても、あれこれ計画やら考慮やらで本来の楽しみを失ってしまうことはよくある。だからこそ、何も気にせず一度旅に出るのは、確かに人のストレスを発散させてくれる。 でも残念ながら、俺は旅行が好きじゃない…… おっと、正しくは天朝を旅行中、と言うべきか。
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『妹のセイイキ』レビュー

今はアダルトビデオなんて見ないけど、高校の頃は毎日見ていた。 見ているうちに色々考えるようになって、同じ趣味の連中と「どんな作品がいいか」を語り合うようにもなった。基準はもちろん、その作品がどれだけ刺激を与えてくれるかだ。俺はどちらかというと重めの趣味で、周りが女優の顔や胸やスタイルを追いかけているときに、俺は特殊なシチュエーションを求めていた。凌辱とか、黒人の兄ちゃんに輪姦されるとか、辺鄙な野外に放り出されてあれこれされるとか、路上でレイプされるとか、まあそんな感じのやつ。 でもそのうち、自分がすごくバカだということに気づいた。俺の好きなジャンルの作品はリアリティが低すぎるんだ。抵抗が足りなかったり、演技が完全に足りなかったりで、国产ドラマのレイプシーンでも見たほうがマシに思えてくる。見れば見るほど飽きる。なにせこれも撮影されたAVなわけで、リアルすぎたらそれは犯罪だ。色々考えた末、お姉さんに筆下ろししてもらうみたいな筋書きのやつを見るのが一番いいという結論に達した。あれならまだそんなに嘘くさくないだろ…… 俺がAVを見始めたきっかけといえば、呉老二という人物を思い出さずにはいられない。

『フレラバ』レビュー

ずっと前から、いや、最近ずっと思っていることがある。 俺はなぜ彼女ができないのか、そしてなぜお見合いで毎回玉砕するのか。 考えに考えて、答えは一つしか出てこなかった。俺は女の子を口説くのが下手なのだ。 とことん掘り下げるなら、なぜ口説くのが下手なのか、どうすれば上手くなれるのか、そこまで突き詰める必要がある。

『ひとつ飛ばし恋愛』レビュー

小学生の頃、家にVCDのプレーヤーが買われた。 そのプレーヤーの名前はもう覚えていないが、買ったときに海賊版のVCDが山ほどおまけで付いてきた。 父も「これを買えば家で大迫力の映画が見られる」という気持ちで買ったらしく、付いてきたディスクはどれもこれも『Mission Impossible』みたいな大層な映画ばかりで、俺たちはさっそくその大層な機械で半日ほど『Mission Impossible』を見ていた。 ところが途中で父も俺もこの映画を受け付けられなくなった。内容が悪いというより……とにかく面白くなかった。 それから長いことそのプレーヤーは埃をかぶったままで、見るものがなかった。

『さくらにかげつ』レビュー

俺にはとてもホモなストレートの男友達がいる。 そいつは乙女向けやらBLやらのコンテンツを漁るのが趣味で、見終わった後には嬉々として俺に布教してきて、俺をホモにしようと隙あらば仕掛けてくる。 だが分かるだろ、もし世界に一人だけストレートが残るとしたら、それは絶対俺だ。だから俺はそいつの誘いを全部断って、送られてくる動画の罠も回避してきた。 ただ、二年前に俺がバカみたいに腐女子を追いかけていた時は、この小さいホモ野郎もなかなか頼りになると思った。腐男子として、腐女子のことを深く理解しているからな。

『ソーサリージョーカーズ』レビュー

誰だってイキりたいものだが、目の前で他人にイキられるのは基本的に誰も好きじゃない。 「実力イキり」という言葉がある。ニュアンスとしては冷やかしに近いが、要はイキるに足る本钱さえあれば、いくらイキっても他人は文句を言えないということだ。 「実力」という言葉で、以前友人と料理の話をしたのを思い出した。 当時の俺はマジでアホで、「一流シェフなら、作る料理は全部派手でクソかっこいいものじゃなきゃダメだ」と思い込んでいた。友人はそうは思わないと言った。
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『ティンクル☆くるせいだ』レビュー

まず断っておくが、ティンクル☆くるせいだは確かにギャルゲーだ(真顔)。 これまでギャルゲーは電子小説扱いされてきたし、システムで何とかして「これはゲームだ」と思わせようとしたメーカーもあったが、大抵は失敗に終わっている…… ティンクル☆くるせいだは、その俺の固定観念を初めて覆したゲームだ……