ネコぱら

『あまいろショコラータ』レビュー

新しく知り合った人に「Galgame やってる」と言うと、決まってこう返ってくる。 「あー、あれでしょ? やったやった、ネコぱらでしょ、なんかすごいアレなやつ、へへへ」 ネコぱらも確かに Galgame ではあるけれど、Galgame と「ネコぱら」をイコールで結ばれるたびに、内心かなりムカつく。理由は単純、俺はネコぱらが嫌いだからだ。 同じく「ネコぱら」を嫌う某政治厨のオタクとは違い、俺が嫌いな理由は原画家の右往左往でもなければ、制作陣が Steam で荒稼ぎしているからでもない。このゲーム自体が大したことないからだ! まず、「ネコぱら」は抜きゲーであり、しかもかなり凡庸な抜きゲーだ。日常会話や設定にもこれといった光るものはなく、DLsite に放り込めば似たようなものが掃いて捨てるほどある。唯一の利点は Emote を採用していて見た目がちょっと高級なこと、そして最大のヒット理由の一つが「公式の非日本語対応」をいち早く打ち出したことだ。世界中にオタクは山ほどいて、日本語が読めずに意味不明な文字列を眺め、毎日掲示板を巡回して漢化を待つしかないという地獄を味わっていた。そこに突然、Steam で和風テイスト、日本語ボイス、ローカライズ対応、しかも安い。おまけにSteam で Galgame を遊ぶ唯一の選択肢だったわけだから、爆売れするのは当然だ。 そう、記憶が正しければ、ネコぱらが Steam に登場した当時、Willplus の英語版しかないクソゲー以外に、お前の選択肢はこれしかなかった。 つまり「ネコぱら」の成功はただの天時地利人和、時代が作った成功であって、作品そのものの質を証明するものではない。