Pinebook を使ってみた
Pinebookを買おうと決めたのは少なくとも1年以上前のことだ。1年前、あちこちのLinuxニュースサイトがこのマシンを「99ドルのLinuxノートPC」として紹介し始めたのを見た。実際に99ドルで売られていたわけだが、別に目新しいものでもない。いわゆるPinebookとは、Indiegogoでクラウドファンディングされた開発ボードPine64に、ノートPCの殻をかぶせただけのものだ。しかも、ネット上には似たような製品がすでにたくさんある。大半は「ラズパイノートPC」のようなもので、Raspberry Piにノートの殻をかぶせたり、3Dプリントでケースを作ってバッテリーを積んだりしたものだ。
まずはPinebookの主なスペックを見てみよう。
画面は11インチまたは14インチの1366×768(11インチはIPS、14インチはTN) メモリ2GB eMMC 16GB Wi-FiとBluetooth MicroSDカードリーダー USBポート、イヤホンジャック、HDMI出力 特に目を引く点はなく、これだけではPinebookに興味を持たなかった。Pinebook最大の長所、そして最大の武器は性能ではなく、見た目の良さだ。
そう、巷にあふれる同類の「ラズパイLaptop」と比べると、Pinebookはまるで天女のように美しい。しかも値段もまったく高くない。安いし、Pine64は当時のRaspberry Piより進んだ64ビットARMプロセッサ(Pine64のクラウドファンディング時、Raspberry Piはまだ1代目だったと記憶している)を謳っていた。おもちゃに使う分には悪くないだろう。
ところが、買おうと決めてから手元に届くまで、まるまる1年以上かかってしまった。
届いてから2週間ほど触ってみた。驚きもあれば失望もあった。星の海で貝を拾うように考えを整理し、その酸いも甘いもまとめて共有しようと思う。